GK No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/失点 1 福元 美穂
フクモト ミホ1983.10.02 165cm 66kg 岡山湯郷Belle 60/-62 18 海堀 あゆみ
カイホリ アユミ1986.09.04 170cm 64kg INAC神戸レオネッサ 31/-27 DF No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点 2 近賀 ゆかり
キンガ ユカリ1984.05.02 161cm 53kg INAC神戸レオネッサ 79/5 16 矢野 喬子
ヤノ キョウコ1984.05.02 164cm 55kg 浦和レッズレディース 72/1 3 岩清水 梓
イワシミズ アズサ1986.10.14 162cm 54kg 日テレ・ベレーザ 77/8 5 鮫島 彩
サメシマ アヤ1987.06.16 162cm 53kg モンペリエHSC
(フランス)45/2 4 熊谷 紗希
クマガイ サキ1990.10.17 171cm 59kg 1.FFCフランクフルト
(ドイツ)41/0 MF No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点 10 澤 穂希
サワ ホマレ1978.09.06 164cm 55kg INAC神戸レオネッサ 179/80 16 伊藤 香菜子
イトウ カナコ1983.07.20 160cm 51kg 日テレ・ベレーザ 10/3 8 宮間 あや
ミヤマ アヤ1985.01.28 157cm 50kg 岡山湯郷Belle 112/27 9 川澄 奈穂美
カワスミ ナホミ1985.09.23 157cm 50kg INAC神戸レオネッサ 31/8 6 阪口 夢穂
サカグチ ミズホ1987.10.15 165cm 58kg 日テレ・ベレーザ 53/16 14 田中 明日菜
タナカ アスナ1988.04.23 164cm 52kg INAC神戸レオネッサ 14/3 FW No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点 7 安藤 梢
アンドウ コズエ1982.07.09 164cm 57kg FCR2001デュイスブルグ
(ドイツ)103/17 13 丸山 桂里奈
マルヤマ カリナ1983.03.26 163cm 55kg スペランツァFC
大阪高槻70/14 11 大野 忍
オオノ シノブ1984.01.23 154cm 50kg INAC神戸レオネッサ 105/37 17 永里 優季
ナガサト ユウキ1987.07.15 168cm 60kg 1.FFC
トリビューネ・ポツダム
(ドイツ)83/37 19 高瀬 愛実
タカセ メグミ1990.11.10 165cm 59kg INAC神戸レオネッサ 26/4 21 岩渕 真奈
イワブチ マナ1993.03.18 155cm 52kg 日テレ・ベレーザ 11/2
- 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点 GK 山根 恵里奈
ヤマネ エリナ1990.12.20 187cm 78kg ジェフユナイテッド
市原・千葉レディース0/0 DF 有吉 佐織
アリヨシ サオリ1987.11.01 159cm 52kg 日テレ・ベレーザ 5/0 MF 上尾野辺 めぐみ
カミオノベ メグミ1986.03.15 157cm 52kg アルビレックス新潟
レディース18/2 FW 大滝 麻未
オオタキ アミ1989.07.28 172cm 59kg オリンピック・リヨン
(フランス)1/0
E-Group ブラジル
イギリス
ニュージーランド
カメルーン
イギリス ー ○
1-0○
1-0○
3-0ブラジル ー ○
1-0○
5-0ニュージーランド ●
0-1●
0-1ー ○
3-1カメルーン ●
0-5●
0-3●
1-3ー
E-Group 勝ち 分け 負け 得点 失点 得失点 勝ち点 イギリス 3 0 0 5 0 5 9 ブラジル 2 0 1 6 1 5 6 ニュージーランド 1 0 2 3 3 0 3 カメルーン 0 0 3 1 11 -10 0
F-Group スウェーデン
日本
カナダ
南アフリカ
スウェーデン ー △
0-0△
2-2○
4-1日本 △
0-0ー ○
2-1△
0-0カナダ △
2-2●
1-2ー ○
3-0南アフリカ ●
1-4△
0-0●
0-3ー
F-Group 勝ち 分け 負け 得点 失点 得失点 勝ち点 スウェーデン 1 2 0 6 3 3 5 日本 1 2 0 2 1 1 5 カナダ 1 1 1 6 4 2 4 南アフリカ 0 1 2 1 7 -6 1
G-Group アメリカ
フランス
北朝鮮
コロンビア
アメリカ ー ○
4-2○
1-0○
3-0フランス ●
2-4ー ○
5-0○
1-0北朝鮮 ●
0-1●
0-5ー ○
2-0コロンビア ●
0-3●
0-1●
0-2ー
G-Group 勝ち 分け 負け 得点 失点 得失点 勝ち点 アメリカ 3 0 0 8 2 6 9 フランス 2 0 1 8 4 4 6 北朝鮮 1 0 2 2 6 -4 3 コロンビア 0 0 3 0 6 -6 0
なでしこジャパン 2-1 カナダ
(前半2-0)2012年7月25日(水) 17:00キックオフ(現地時間)
@City of Coventry Stadium イギリス/コベントリー
観客:14,119人〜スターティングメンバー〜
1 福元 美穂(岡山湯郷Belle)
2 近賀 ゆかり(INAC神戸レオネッサ)
3 岩清水 梓(日テレ・ベレーザ)
5 鮫島 彩(ベガルタ仙台レディース)
4 熊谷 紗希(1.FFC Frankfurt)
10 澤 穂希(INAC神戸レオネッサ)
8 宮間 あや(C)(岡山湯郷Belle)
9 川澄 奈穂美(INAC神戸レオネッサ)
6 阪口 夢穂(日テレ・ベレーザ)
11 大野 忍(INAC神戸レオネッサ)
17 永里 優季(1. FFC Turbine Potsdam)〜控えメンバー〜
18 海堀 あゆみ(INAC神戸レオネッサ)
12 矢野 喬子(浦和レッズレディース)
14 田中 明日菜(INAC神戸レオネッサ)
7 安藤 梢(FCR2001 Duisburg)
13 丸山 桂里奈(スペランツァFC大阪高槻)
15 瀬 愛実(INAC神戸レオネッサ)
16 岩渕 真奈(日テレ・ベレーザ)〜得点経過〜
33分 川澄 奈穂美
44分 宮間 あや
55分 失点
ボール支配率:57%
シュート:11(枠内5)
ファール:4
コーナー:3
オフサイド:0〜選手交代〜
65分 大野→安藤
〜試合後のコメント〜
佐々木則夫監督
「なでしこジャパンにとっても、日本の全競技にとっても、最初の試合。選手たちが苦しいなかでよく耐えて勝ち点3をとってくれ、いいスタートが切れたと思う。カナダより走り切り、前線からもよくボールにアプローチして安定した守備を見せてくれた。もっと得点が取れるチャンスはあったので、パスミスなど改善すべき点を次に向けて修正していく。今日は勝ち点3がテーマだった。2-1というシビアな状況のなかで勝ち点3をとってくれた選手たちを褒めたいと思う」
川澄奈穂美選手コメント
「憧れだった夢の舞台に立つことができて嬉しかった。ずっと思い描いていたことだったので緊張はしなかったし、いつも通り楽しむことができた。たくさんのサポートがあってここまで来られたし、いい準備を長い間してきた。今日もスタジアムで大勢の方に応援していただき、日の丸の数も想像以上だった。チームジャパンとして、いいスタートが切れたことがよかった。
次のスウェーデン戦は、優勝するための6試合のうちの1試合だけど、決勝トーナメントに進めるかどうかがかかった大事な試合。初戦と同じように大事に戦いたい」
なでしこジャパン 0-0 スウェーデン 2012年7月28日(土) 12:00キックオフ(現地時間)
@City of Coventry Stadium イギリス/コベントリー
観客:14,160人〜スターティングメンバー〜
1 福元 美穂(岡山湯郷Belle)
2 近賀 ゆかり(INAC神戸レオネッサ)
3 岩清水 梓(日テレ・ベレーザ)
5 鮫島 彩(ベガルタ仙台レディース)
4 熊谷 紗希(1.FFC Frankfurt)
10 澤 穂希(INAC神戸レオネッサ)
8 宮間 あや(C)(岡山湯郷Belle)
9 川澄 奈穂美(INAC神戸レオネッサ)
6 阪口 夢穂(日テレ・ベレーザ)
11 大野 忍(INAC神戸レオネッサ)
17 永里 優季(1. FFC Turbine Potsdam)〜控えメンバー〜
18 海堀 あゆみ(INAC神戸レオネッサ)
12 矢野 喬子(浦和レッズレディース)
14 田中 明日菜(INAC神戸レオネッサ)
7 安藤 梢(FCR2001 Duisburg)
13 丸山 桂里奈(スペランツァFC大阪高槻)
15 瀬 愛実(INAC神戸レオネッサ)
16 岩渕 真奈(日テレ・ベレーザ)〜得点経過〜
none
ボール支配率:58%
シュート:14(枠内8)
ファール:1
コーナー:4
オフサイド:4〜選手交代〜
59分 澤→田中
81分 大野→岩渕
90+2分 大儀見→安藤
〜試合後のコメント〜
佐々木則夫監督
「カナダ戦よりも質の高いゲームを、と試合に入りました。細かいミスはあったものの、チャンスは作り出していましたし、両サイドやボランチの攻撃参加も見られ、ゴールキーパーとディフェンダー2人もロッタ・シェリン選手をよくおさえてくれました。この2日間、選手たちはトレーニング以外でもミーティングを重ねてきました。その成果がよく出ていたと思いますし、勝たせてあげたかった。次の試合に向けていい準備をし、今日よりもいいゲームで勝ち点3を手にしたいと思います」
なでしこジャパン 0-0 南アフリカ 2012年7月31日(火)14:30キックオフ(現地時間)
@Millennium Stadium イギリス/カーディフ
観客:24,202人〜スターティングメンバー〜
18 海堀 あゆみ(INAC神戸レオネッサ)
2 近賀 ゆかり(INAC神戸レオネッサ)
12 矢野 喬子(浦和レッズレディース)
3 岩清水 梓(日テレ・ベレーザ)
4 熊谷 紗希(1.FFC Frankfurt)
8 宮間 あや(C)(岡山湯郷Belle)
14 田中 明日菜(INAC神戸レオネッサ)
15 瀬 愛実(INAC神戸レオネッサ)
16 岩渕 真奈(日テレ・ベレーザ)
7 安藤 梢(FCR2001 Duisburg)
13 丸山 桂里奈(スペランツァFC大阪高槻)〜控えメンバー〜
1 福元 美穂(岡山湯郷Belle)
5 鮫島 彩(ベガルタ仙台レディース)
10 澤 穂希(INAC神戸レオネッサ)
9 川澄 奈穂美(INAC神戸レオネッサ)
6 阪口 夢穂(日テレ・ベレーザ)
11 大野 忍(INAC神戸レオネッサ)
17 永里 優季(1. FFC Turbine Potsdam)〜得点経過〜
none
ボール支配率:65%
シュート:16(枠内3)
ファール:1
コーナー:5
オフサイド:5〜選手交代〜
58分 岩渕 → 川澄
77分 宮間 → 阪口
90+3分 丸山 → 大儀見
なでしこジャパン 2-0 ブラジル 2012年8月3日(金) 17:00キックオフ(現地時間)
@Millennium Stadium ウェールズ/カーディフ
観客:28,528人〜スターティングメンバー〜
1 福元 美穂(岡山湯郷Belle)
2 近賀 ゆかり(INAC神戸レオネッサ)
3 岩清水 梓(日テレ・ベレーザ)
5 鮫島 彩(ベガルタ仙台レディース)
4 熊谷 紗希(1.FFC Frankfurt)
10 澤 穂希(INAC神戸レオネッサ)
8 宮間 あや(C)(岡山湯郷Belle)
9 川澄 奈穂美(INAC神戸レオネッサ)
6 阪口 夢穂(日テレ・ベレーザ)
11 大野 忍(INAC神戸レオネッサ)
17 大儀見 優季(1. FFC Turbine Potsdam)〜控えメンバー〜
18 海堀 あゆみ(INAC神戸レオネッサ)
12 矢野 喬子(浦和レッズレディース)
14 田中 明日菜(INAC神戸レオネッサ)
7 安藤 梢(FCR2001 Duisburg)
13 丸山 桂里奈(スペランツァFC大阪高槻)
15 瀬 愛実(INAC神戸レオネッサ)
16 岩渕 真奈(日テレ・ベレーザ)〜得点経過〜
27分 大儀見 優季
73分 大野 忍
ボール支配率:36%
シュート:10(枠内4)
ファール:10
コーナー:2
オフサイド:0〜選手交代〜
85分 大野→安藤
89分 大儀見→瀬
なでしこジャパン 2-1 フランス 2012年8月6日(月) 17:00キックオフ(現地時間)
@WembleyStadium イングランド/ロンドン
観客:61,482人〜スターティングメンバー〜
1 福元 美穂(岡山湯郷Belle)
2 近賀 ゆかり(INAC神戸レオネッサ)
3 岩清水 梓(日テレ・ベレーザ)
5 鮫島 彩(ベガルタ仙台レディース)
4 熊谷 紗希(1.FFCFrankfurt)
10 澤 穂希(INAC神戸レオネッサ)
8 宮間 あや(C)(岡山湯郷Belle)
9 川澄 奈穂美(INAC神戸レオネッサ)
6 阪口 夢穂(日テレ・ベレーザ)
11 大野 忍(INAC神戸レオネッサ)
17 大儀見 優季(1.FFCTurbinePotsdam)〜控えメンバー〜
18 海堀 あゆみ(INAC神戸レオネッサ)
12 矢野 喬子(浦和レッズレディース)
14 田中 明日菜(INAC神戸レオネッサ)
7 安藤 梢(FCR2001Duisburg)
13 丸山 桂里奈(スペランツァFC大阪高槻)
15 瀬 愛実(INAC神戸レオネッサ)
16 岩渕 真奈(日テレ・ベレーザ)〜得点経過〜
32分 大儀見 優季
49分 阪口 夢穂
76分 失点
ボール支配率:47%
シュート:4(枠内3)⇔フランスのシュート26(枠内11)
ファール:6
コーナー:2
オフサイド:0〜選手交代〜
74分 大野→安藤
84分 阪口→田中
なでしこジャパン 1-2 アメリカ 2012年8月9日(月) 19:45キックオフ(現地時間)
@WembleyStadium イングランド/ロンドン
観客:80,203人〜スターティングメンバー〜
1 福元 美穂(岡山湯郷Belle)
2 近賀 ゆかり(INAC神戸レオネッサ)
3 岩清水 梓(日テレ・ベレーザ)
5 鮫島 彩(ベガルタ仙台レディース)
4 熊谷 紗希(1.FFCFrankfurt)
10 澤 穂希(INAC神戸レオネッサ)
8 宮間 あや(C)(岡山湯郷Belle)
9 川澄 奈穂美(INAC神戸レオネッサ)
6 阪口 夢穂(日テレ・ベレーザ)
11 大野 忍(INAC神戸レオネッサ)
17 大儀見 優季(1.FFCTurbinePotsdam)〜控えメンバー〜
18 海堀 あゆみ(INAC神戸レオネッサ)
12 矢野 喬子(浦和レッズレディース)
14 田中 明日菜(INAC神戸レオネッサ)
7 安藤 梢(FCR2001Duisburg)
13 丸山 桂里奈(スペランツァFC大阪高槻)
15 瀬 愛実(INAC神戸レオネッサ)
16 岩渕 真奈(日テレ・ベレーザ)〜得点経過〜
8分 失点
54分 失点
63分 大儀見 優季
ボール支配率:58%
シュート:13(枠内5)⇔アメリカのシュート17(枠内6)
ファール:7
コーナー:3
オフサイド:3〜選手交代〜
59分 阪口 夢穂 → 田中 明日菜
77分 鮫島 彩 → 岩渕 真奈
86分 大野 忍 → 丸山 桂里奈なでしこ、アメリカに敗れて銀メダルに
なでしこジャパン日本女子代表チームは8月9日、ロンドンのウェンブレースタアジアムで行われた決勝でアメリカに2−1で敗れ、銀メダルで2012年夏季オリンピック大会の戦いに終止符を打った。
サッカーでのオリンピック・メダル獲得は、男子の1968年メキシコ大会の銅メダル以来初で、女子サッカーが1996年大会から実施されて以降、4回目の挑戦で手にしたが、昨年ワールドカップ優勝に続く初の主要大会連覇はならなかった。
アメリカは04年アテネ、08年北京に続く3連覇。3位にはフランスを1−0で退けたカナダが入った。
昨年ワールドカップ決勝の延長・PK戦の末に日本に敗れていたアメリカは、昨年の対戦時とほぼ同じ顔ぶれで臨み、立ち上がりからFWワンバック、モーガンを中心に猛攻をしかける。
前半8分には左サイドを攻めこまれてモーガンにつながれ、その折り返しをゴール前に飛び込んできたMFロイドに頭で合わされて、先制を許した。
日本は15分過ぎから、左MF川澄、FW大野が積極的に仕掛けて好機を作り、17分には川澄が左から切れ込んでシュートを放ち、その1分後には川澄のクロスにFW大儀見が頭で合わせて相手ゴールを脅かす。
前半26分にはMF宮間の左サイドからのFKがペナルティエリアで壁を作っていたヒースの左手に当たるが、昨年のワールドカップ決勝でも笛を吹いたドイツ人レフェリーはそのままプレーを流した。
その2分後、DFルペイルベが攻め上がって右からあげたクロスのクリアに出たDF岩清水のヘディングが後ろに流れて、日本ゴールのポストを叩き、あわやオウンゴールかという場面もあった。
日本は前半33分に大野のパスを受けたMF宮間が中央から放った一撃がバーを叩き、その5分後には大儀見の落としたボールに大野が右足を振り抜いたが、ボールはわずかに右ポストの外を流れた。
前半終了2分前には、GK福元のDF陣へのパスがワンバックへのプレゼントパスになり、パスを受けたボックスがシュートを狙って日本ゴールを脅かした。
1点ビハインドで折り返した日本は、後半開始早々に宮間のFKやシュートでゴールを狙うが、後半9分にロイドに中央をドリブルで上がられて、そのままペナルティボックス外から豪快な一打を決められて、0‐2にされた。
日本は後半14分、MF阪口に代えてMF田中を投入し、その4分後、待望のゴールが生まれた。右サイドで宮間−大野−澤とつないで澤がボックス内でシュートを打つ。 相手に阻まれるが、そのリバウンドを澤が素早く拾って左に走り込んだ大儀見にパス。ポツダムFWがきっちり合わせて1点を返した。
その後、日本は宮間がシュートやFKから好機を作り、後半28分には宮間のFKがGKに弾かれたところを、DF岩清水が右のボレーでとらえるが、DFルペイルに当たりゴールを割れない。
佐々木則夫監督は、残り時間約15分というタイミングでDF鮫島に代えてFW岩渕を投入し、岩渕は後半38分、ペナルティボックス手前で相手ボールを奪うと、そのまま切れ込んで右足を鋭く振り抜いた。しかし、シュートはGKソロに阻まれてしまう。
終盤、日本は大野に代えてFW丸山を送り込むが、相手ゴールに迫りながら、最後までもう一度ネットを揺らすことはできず、戦いは終わった。
〜試合後のコメント〜
なでしこ監督、「選手を誇りに思う」
なでしこジャパン日本女子代表チームの佐々木則夫監督は8月9日、ロンドン・オリンピック決勝でアメリカとの激戦に2−1で惜敗して銀メダルに終わった選手たちを「誇りに思う」と話し、選手たちの努力に感謝の気持ちを表した。
「選手たちはこの大会で一番いいゲーム、決勝にふさわしいゲームを正々堂々としてくれた。アメリカという素晴らしいチームを相手にスコアも内容も良かった。(金メダルという)結果はでなかったが、選手たちを誇りに思うし、ご苦労様と言いたい」と、試合後に佐々木監督は話した。試合前のミーティングでは「今日は仕上げだ。失敗を怖がらずに自分たちのサッカーをしよう」と言って送り出したと言う。
前半8分、後半9分に失点して2−0リードを許したが、後半18分にFW大儀見のゴールで1点を返し、その後も交代枠をフルに使ってMF田中、FW岩渕、FW丸山を投入して反撃を試み続けた。後半38分には岩渕が相手ボールを奪って鋭いシュートを放つ場面もあった。
指揮官は交代によるシフトチェンジなどを、「僕自身の簡単なコメントだけ対応してくれた」と言い、「岩渕がなでしこの奇跡を起こせれば面白かったが、もう少しだった」と残念がった。
試合後、ピッチの上で円陣を組んで最後を締めたが、「選手たちにも感謝して、『自信を持って銀メダルを胸にかけて帰ろう』と話した。本当に選手たちにはそういう思いも通じているし、自分たちも『やった』という気持ちがあると思う」と言った。
主将としてチームを引っ張ったMF宮間について訊かれると、「右サイドで普段とは少ししっくりこないポジションでも、フォア・ザ・チームのために戦術を共有しながらチームワークをつくってくれる。ピッチ内外のことを非常によくやってくれた。僕よりも、彼女自身が一番疲れたと思う。感謝しています」と話した。宮間は「ここまでこられたことに、本当にスタッフをはじめ、自分の仲間たちに感謝している。本当にありがとうの一言しかない。サッカーの試合っていうのは最後まで何が起きるか分からないので、最後まで誰も諦めてなかったですし、1つでも決まっていればまた違った展開になっていたと思う」と悔しさも滲ませた。
澤は、「2点取られてチームメートにもまずは1点って声を掛けて、本当に最後まで諦めずに戦っていましたし、自分自身も点を取りに行っていた」と振り返り、「日本代表に入ってからずっと五輪でのメダルという目標を掲げてずっとやってきた。一番輝く色の金メダルを取れなかったことはすごく残念ですけど、最高の舞台で最高の仲間と最高の相手と戦えて、本当に良かった。佐々木監督をはじめたくさんのスタッフの方々と一緒にここに立てたことを感謝したい」と話した。