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2013 AFC U-16女子選手権 in ChinaHEADLINE


 開催期間:2013年9月26日〜10月6日





召集メンバー

  GK
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属
21 森田 有加里
モリタ ユカリ
1997.2.5 172cm 61kg 大阪桐蔭高校
12 福永 絵梨香
フクナガ エリカ
1997.8.19 166cm 58kg セレッソ大阪堺
レディース
1 松本 真未子
マツモト マミコ
1997.10.9 165cm 55kg 浦和レッズ
レディースユース
  DF 
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属
20 安部 由希子
アベ ユキコ
1997.1.4 160cm 50kg 聖和学園高校
16 工藤 真子
クドウ マコ
1997.4.25 156cm 48kg 日テレ・メニ―ナ
17 松原 志歩
マツバラ シホ
1997.7.7 160cm 50kg セレッソ大阪堺
レディース
5 市瀬 菜々
イチセ ナナ
1997.8.4 162cm 53kg 常盤木学園高等学校
3 橋沼 真帆
ハシヌマ マホ
1997.9.9 159cm 55kg JFAアカデミー福島
2 中條 結衣
ナカジョウ ユイ
1997.11.1 161cm 57kg JFAアカデミー福島
6 宮川 麻都
ミヤガワ アサト
1998.2.24 159cm 48kg 日テレ・メニ―ナ
4 南 萌華
ミナミ モエカ
1998.12.7 169cm 54kg 浦和レッズ
レディースユース
  MF      
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属
10 杉田 妃和
スギタ ヒナ
1997.1.31 161cm 53kg 藤枝順心高校
18 作間 琴莉
サクマ コトリ
1997.3.4 159cm 50kg 村田女子高校
19 立花 葉
タチバナ ヨウ
1997.6.17 155cm 44kg JFAアカデミー福島
14 三浦 成美
ミウラ ナルミ
1997.7.3 154cm 44kg 日テレ・メニ―ナ
22 平田 舞
ヒラタ マイ
1998.7.6 152cm 45kg JFAアカデミー福島
23 西田 明華
ニシダ メイカ
1997.11.16 159cm 52kg セレッソ大阪堺
レディース
13 神田 若帆
カンダ ワカホ
1997.12.10 149cm 43kg 広島文教女子大学
附属高校
15 長野 風花
ナガノ フウカ
1999.3.9 157cm 50kg 浦和レッズ
レディースユース
18 今井 裕里奈
イマイ ユリナ
1998.2.20 159cm 49kg 浦和レッズ
レディースユース
  FW
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属
11 北川 ひかる
キタガワ ヒカル
1997.5.10 162cm 48kg JFAアカデミー福島
7 小林 里歌子
コバヤシ リカコ
1997.7.21 158cm 47kg 常盤木学園高等学校
8 鴨川 実歩
カモガワ ミホ
1997.8.27 154cm 46kg ジェフユナイテッド
市原・千葉レディース
U18
9 児野 楓香
コノ フウカ
1998.1.15 153cm 47kg 藤枝順心高校
       ※作間琴莉選手が怪我の為→今井裕里奈選手招集。




決勝トーナメント:結果


 リトルなでしこ 



    準優勝  北朝鮮      3位  中国       



〜決勝トーナメント〜


フェアプレイ賞 朝鮮民主主義共和国(北朝鮮)
得点王 小林 里歌子(日本)7得点
MVP 杉田 妃和(日本)





グループリーグ:結果


 A-Group 勝ち 分け 負け 得点 失点 得失点 勝ち点
 中国 2 0 0 19 0 +19 6
 オーストラリア 1 0 1 8 2 +6 3
 バーレーン 0 0 2 0 25 -25 0


 B-Group 勝ち 分け 負け 得点 失点 得失点 勝ち点
 北朝鮮 2 0 0 16 0 +16 6
 台湾 1 0 1 2 11 -9 3
 ヨルダン 0 0 2 1 8 -7 0


 C-Group 勝ち 分け 負け 得点 失点 得失点 勝ち点
 タイ 1 1 0 5 2 +3 4
 韓国 0 2 0 2 2 0 2
 ウズベキスタン 0 1 1 0 3 -3 1


 D-Group 勝ち 分け 負け 得点 失点 得失点 勝ち点
 日本 2 0 0 28 0 +28 6
 イラン 1 0 1 2 9 -7 3
 グアム 0 0 2 0 21 -21 0





第1戦

グループリーグ:グアム戦 試合詳細

 リトルなでしこ 19-0 U-16グアム代表 
(前半9-0)
 
2013年9月26日(木)現地時間 14:00 kick off 45分ハーフ
Jiangning Sports Center(中国/南京)
〜スターティングメンバー〜

  松本真未子
  松原志歩、橋沼真帆、市瀬菜々、安部由希子
  平田舞、杉田妃和、神田若帆、三浦成美
  小林里歌子、鴨川実歩
〜控えメンバー〜

 森田有加里、福永絵梨香
 工藤真子、中條結衣、宮川麻都、南萌華
 今井裕里奈、立花葉、三浦成美、
    西田明華、長野風花
 北川ひかる、児野楓香
〜得点経過〜
 16分 鴨川実歩(日本)
 17分 小林里歌子(日本)
 18分 鴨川実歩(日本)
 20分 小林里歌子(日本)
 27分 小林里歌子(日本)
 32分 杉田妃和(日本)
 37分 小林里歌子(日本)
 39分 神田若帆(日本)
 40分 杉田妃和(日本)
 46分 鴨川実歩(日本)
 52分 小林里歌子(日本)
 55分 北川ひかる(日本)
 59分 安部由希子(日本)
 63分 児野楓香(日本)
 68分 北川ひかる(日本)
 72分 北川ひかる(日本)
 75分 今井裕里奈(日本)
 83分 三浦成美(日本)
 87分 北川ひかる(日本)
〜選手交代〜
 ハーフタイム 神田若帆 → 北川ひかる
 61分 小林里歌子 → 児野楓香
 72分 平田舞 → 今井裕里奈
〜マッチポレポート〜
AFC U-16女子選手権グループリーグ第1戦。U-16日本女子代表の選手たちにとって初めてのアジア選手権となりました。
試合前のロッカールームで高倉監督は「しっかりと集中してゲームに入ろう。最初の10分で点を取りに行くこと。球際は絶対に負けない。良い試合をして絶対に勝とう」と選手たちに語りかけました。
グアムボールでキックオフ。
序盤は日本がボールを支配しゴール前までボールを運びますが、引いたグアムに対してなかなかシュートを打つことができません。
前半16分、ようやく均衡が破られました。ゴール前の混戦から鴨川実歩選手が放ったシュートで先制点を得ます。すると怒涛のゴールラッシュが始まります。小林里歌子選手が17分、20分、27分、37分と前半だけで4得点を挙げるなど、9得点を奪って前半を終えます。

(相手と競り合う小林里歌子選手)
ハーフタイムに、神田選手から北川ひかる選手へ交代。後半に入っても攻撃の手を緩めません。
後半開始1分に鴨川選手が得点すると、7分に小林選手、9分に北川選手、14分に安部由希子選手が得点を挙げます。その後も日本がボールを支配し続け、61分に途中交代した児野楓香選手が18分に、27分に途中交代した今井祐里奈選手が30分に得点を挙げるなどし、19-0で試合終了。
初戦を白星で飾りました。

(GKをかわしシュートを放つ安部由希子選手)
〜試合後のコメント〜
高倉麻子監督
選手たちにとって初めて日の丸を背負っての試合に、良い緊張感を持って試合に臨むことができました。相手の気迫のあるプレーで最初の15分間はなかなかゴールにたどり着くことが出来ませんでしたが、1点目を奪った後は選手たちが落ち着いてプレーをし、大量得点をすることが出来ました。
パス、シュートの精度、動きの質、判断のスピードとまだまだ課題は多いです。大勝に甘んじることなく、もっと質の高いサッカーができるように個人、チーム力を高めたいと思います。
杉田妃和選手(藤枝順心高等学校)
今日の初戦を終えて、開始15分までなかなか得点できず苦しい時間が続きました。全体的にオフサイドの数も多く、チャンスのところで決めきれていませんでした。しかし1点入ると流れもよくなり前半で9-0にもっていくことができました。後半からはオフサイドの数を減らすことを意識してもっとシュートを狙っていこうとしましたが、オフサイドの数がなかなか減りませんでした。シュートの部分では、遠くからも打つ回数が増え前半より得点できたのでよかったです。次のイラン戦までには出し手と受け手のタイミングのところをしっかりと合わせられるようにし、もっとシュートの意識を高くしてきたいです。
小林里歌子選手(常盤木学園高等学校)
アジア選手権1回戦はまず勝つことができてよかったと思います。初戦なので緊張もしましたが、徐々に日本らしいパスサッカーができ始めると緊張もほぐれ、たくさん点数を重ねることができたこともよかったと思います。初戦を良いスタートできることができたので、この勢いのまま1戦1戦を大切に戦い、優勝を目指します。
神田若帆選手(広島文教女子大学付属高等学校)
緊張したまま試合に入りましたが、試合が始まると相手のプレッシャーにも慣れ、主導権を握ってサッカーをすることができました。たくさん点をとることが出来たのは良かったのですが、もっと点を取れるチャンスはあったので、決定力を高めていきたいです。勝つことはできましたが、パスのスピードや球際の強さなど課題の残る試合だったので、次の試合に向けて、これからのトレーニングで改善して、次の試合も勝ちたいです。





第2戦

グループリーグ:イラン戦 試合詳細

 リトルなでしこ 9-0 U-16イラン代表 
(前半6-0) 
 
2013年9月30日(月)現地時間 14:00 kick off 45分ハーフ
Jiangning Sports Center(中国/南京)
〜スターティングメンバー〜

  福永絵梨香
  工藤真子、宮川麻都、南萌華、中條結衣
  長野風花、今井裕里奈、西田明華、
     杉田妃和、北川ひかる
  児野楓香
〜控えメンバー〜

 森田有加里、松本真未子
 安部由希子、松原志歩、市瀬菜々、橋沼真帆
 立花葉、三浦成美、平田舞、神田若帆
 小林里歌子、鴨川実歩
〜得点経過〜
 4分 西田明華(日本)
 5分 西田明華(日本)
 10分 南萌華(日本)
 12分 北川ひかる(日本)
 27分 杉田妃和(日本)
 45+1分 長野風花(日本)
 63分 児野楓香(日本)
 70分 北川ひかる(日本)
 90分 長野風花(日本)
〜選手交代〜
 ハーフタイム 今井裕里奈 → 立花葉
 62分 杉田妃和 → 小林里歌子
 74分 児野楓香 → 鴨川実歩
〜マッチポレポート〜
準決勝進出を賭けて挑んだグループリーグ第2戦。前節のグアム戦から7人のスターティングメンバーを入れ替えました。
試合前に高倉監督は「ピッチに立つ選手は、自分が持っているものを出し切る。選手、スタッフ一丸となって決勝トーナメントへ進もう」と言い選手をピッチへ送り出しました。
イランボールでキックオフ。
開始早々試合が動きます。前半4分、左サイドの北川ひかる選手が上げたクロスに児野楓香選手が反応するも合わず、しかしこぼれたところに西田明華選手が詰め寄り先制点を挙げます。直後の5分、左サイドを駆け上がった中條結衣選手のクロスにゴール前で西田選手が合わせ、2得点目を挙げます。
10分には右で得たコーナーキックに南萌華選手が頭で合わせ3得点目を挙げると、その後12分に北川選手、27分に杉田選手、45分に長野選手が続けて得点を奪い、6-0で前半を折り返します。

(得点後、チームメイトと喜び合う北川選手)
ハーフタイムには今井裕里奈選手に代わり立花選手が入ります。
後半に入るとイランの体を張った守備を崩すことができず苦戦します。サイドから崩すことを試みたり、ロングシュートを狙いますがなかなか得点を奪うことができません。
17分には杉田妃和選手に代わり小林里歌子選手を投入。すると、その1分後の18分、南選手のロングボールに反応した小林選手が上げたセンタリングに児野選手が合わせ7得点目を奪います。
その後25分には再び北川選手、45分に長野選手がそれぞれ1得点ずつ挙げ、9-0でイランを下しました。

(ドリブルで仕掛ける長野選手)
〜試合後のコメント〜
高倉麻子監督
予選2試合目もしっかり勝つことができ、様々な形で得点できたことは良かったです。しかしイランの体を張ったプレーに足先だけでプレーをしたり、球際で負けている場面も多く流れが悪い時にも選手自らがゲームを変えていこうとする姿勢が薄く、戦う姿勢においては課題が残りました。ここからは、全く違う戦いになるので、もう一度気を引き締め優勝までたどり着きたいです。
杉田妃和選手(藤枝順心高校)
前の試合と比べると、早い時間にゴールを奪えていたし、ゴール前の人数も少しずつ増えてきたが、前の試合でできていた声を出して自分たちで盛り上げていくことやセカンドボールの意識が低かったりとあまり良くなかったと思います。後半から修正しようと良くなり始めたが、もっと自分たちから積極的にプレーしないといけないと思いました。次からはもっとレベルの高いチームと戦うので、このような甘さをなくして自分たちでしっかり修正できるようにしたいです。
南萌華選手(浦和レッズレディースユース)
今日の試合は早い時間帯に得点できたのはすごく良かったと思います。しかし、前半は判断やパスの精度が良くありませんでした。後半はみんなで声を出し、前半よりも良いサッカーができました。セットプレーで相手より先にボールに触ったので得点することができましたが、パスミスが多く、ピンチを何度も招いてしまったので、普段の練習から意識してミスをなくしていきます。次は、今まで以上に大事な試合なので全力で戦っていきたいです。
長野風花選手(浦和レッズレディースユース)
前半4分という早い時間に先制点を奪ったことで少し気が緩んでしまったのか、声が全く出ず、ボールもうまく周りませんでした。個人的にもパスミスが目立ちました。ハーフタイムには選手で改善点などを話し合いました。後半に入ると声が出て、前半よりも良い内容でした。1得点目は杉田選手が落ちてきたスペースに走ってパスをもらい、冷静にキーパーを見て決めることが出来ました。2得点目はこぼれ球をトラップしてシュートを打ちました。1得点目のように連動して動いていくプレーを増やしたいと思います。
西田明華選手(セレッソ大阪堺レディース)
前節のグアム戦では出場機会がなかったため、イラン戦に出たら結果を残してやるという気持ちで準備していました。試合では得点を決めて頭や体を休めないようにしようとおもって試合に臨みました。ファーストタッチで点を決めることが出来たのはすごく自信になりました。相手と駆け引きしてクロスからピンポイントで合わすことができたことも良かったです。チームとしては全然声が出ていなかったし、個人としては緩急のついた裏への飛び出しやちょっとしたパスのずれなど、多くの課題が見つかった試合になりました。チーム全体で1人1人が声を出して、個々では試合で見つかった課題を残り少ない練習から1つでも多く改善していこうと思いました。





準決勝

決勝トーナメント 準決勝:タイ戦 試合詳細

 リトルなでしこ 6-0 U-16タイ代表  
(前半2-0)
 
2013年10月3日(木)現地時間 19:00 kick off 45分ハーフ
Jiangning Sports Center(中国/南京)
〜スターティングメンバー〜

  松本真未子
  松原志歩、南萌華、市瀬菜々、宮川麻都
  長野風花、杉田妃和、三浦成美、北川ひかる
  小林里歌子、児野楓香
〜控えメンバー〜

  森田有加里、福永絵梨香
  安部由希子、工藤真子、橋沼真帆、中條結衣
  今井裕里奈、立花葉、平田舞、
     西田明華、神田若帆
  鴨川実歩
〜得点経過〜
 12分 小林里歌子(日本)
 31分 杉田妃和(日本)
 63分 小林里歌子(日本)
 85分 杉田妃和(日本)
 88分 鴨川実歩(日本)
 90分 杉田妃和(日本)
〜選手交代〜
 HT 児野楓香 → 鴨川実歩
 73分 北川ひかる → 神田若帆
 87分 長野風花 → 立花葉
〜マッチポレポート〜
ワールドカップ出場権のかかった準決勝。この試合に勝てば、来年3月にコスタリカで行われるFIFA U-17女子ワールドカップの出場権を獲得します。
試合前、高倉監督は「グラウンドに立っている限りはチャレンジし続けること。90分間、自分たちを勇気づける声を出し続けよう。そして全員で戦って、ワールドカップの切符を手に入れよう」と選手たちを送り出しました。
午後7時、タイボールでキックオフ。日本は今までの1トップではなく2トップの布陣でスタートです。立ち上がりからボールを支配する日本。前半4分、左で得たコーナーキックに市瀬菜々選手が頭で合わせるもボールはゴール右に外れます。続く7分、市瀬選手からのロングボールに小林里歌子選手が反応するも相手GKの好セーブに阻まれます。すると12分、杉田妃和選手からの縦パスに小林選手が抜けだしゴール、日本が先制点を得ます。その後もゴールを狙い続けますが、タイの堅い守備に苦戦します。31分、ようやく追加点。左サイドの北川ひかる選手からパスを受けた杉田妃和選手がペナルティーエリア内で相手DFをかわしてシュート。前半は2点リードのまま終了します。

(ドリブルで仕掛ける三浦成美選手/日テレ・メニーナ)
後半から児野楓香選手に代わり鴨川実歩選手が入り、1トップの布陣へ変更しました。後半18分、ゴール右で得たフリーキック。相手GKが取り損なったクロスボールを小林選手が奪いゴールへ流し込み、3得点目を挙げます。後半残り10分から日本は立て続けにゴールを奪います。40分にはコーナーキックのセカンドボールを拾った三浦成美選手からパスを受けた杉田選手が決めて4得点目、43分には小林選手から縦パスを受けた鴨川選手が左足で決め5得点目を挙げます。終了間際の45分には松原選手のセンタリングに反応した小林選手がボールを落とし、詰め寄った杉田選手がゴールを決め、このまま試合は6-0で終了。日本は決勝戦へ駒を進めるとともに、FIFA U-17女子ワールドカップの出場権を獲得しました。
決勝は10月6日(日)、現地時間19:00より朝鮮民主主義人民共和国と対戦します。

(5得点目を決めた鴨川実歩選手/ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)
〜試合後のコメント〜
高倉麻子監督
ワールドカップの切符をかけた準決勝はタイが相手となりました。特別なことをするのではなく、今までチームとしてやってきたことを全力でやり切ることを確認してグラウンドに送り出しました。予選リーグとは異なる会場の雰囲気に試合開始からしばらくは堅いプレーが目立ちましたが、徐々に気迫のある攻め手から2人、3人がうまく連動し得点を奪うことができました。ほとんどの時間帯でボールを保持したなかで、ディフェンスの集中力も切れることがありませんでした。選手がチームの課題を克服し、成長していると感じています。残り1試合、決勝は今までの戦いとは全く違う均衡したゲームになると思います。1つ1つのプレーにこだわり、精度を高め、優勝を手にしたいです。
杉田妃和選手(藤枝順心高校)
前半、タイが後ろから蹴りこんできましたが、日本のDFラインがしっかりとしていたのでやりやすかったです。一方で前線の選手とのタイミングが合っていなかったので、ハーフタイムに選手同士で修正しようと話しました。前半はボランチとしてプレーしましたが、いつもプレーしているトップ下のポジションとは異なり、全体のバランスを見ながらプレーするように心がけました。1得点目は、得意の切り返しをプレーに活かすことができました。決勝では相手のペースに飲み込まれることなく自分たちのペースで試合を行い、個人としてはしっかりと得点に絡んでいければと思います。
三浦成美選手(日テレ・メニーナ)
個人的にはボールをもらったら積極的にシュートを狙おうと思っていました。特に今日の試合は、ワールドカップの出場権がかかった試合でもあるので勝ちにこだわりました。アシストをした4得点目は、市瀬選手からクロスボールが来るときに既に杉田選手が良い動き出しをしてくれていたので、あとはダイレクトでパスを出すだけでした。ワールドカップの出場が決まりましたが、優勝して帰りたいので、決勝でも自分たちのサッカーをして、良いイメージを持って世界大会に挑みたいです。
松本真未子選手(浦和レッズレディースユース)
ワールドカップの出場権がかかっていたなか、まずは出場を決められて良かったです。ゲームを一番後ろから見る立場として、チームをまとめること、みんなを落ち着かせることを意識して試合に臨みました。自分の気持ちを落ち着かせることも考えながら試合中は声を出していました。無失点でおさえられたことはとても嬉しいですが、まだ大会は終わっていないので中2日でしっかりと準備をし、最後はみんなが笑顔で終わるように頑張りたいです。





決勝

決勝トーナメント 決勝:北朝鮮戦 試合詳細

        リトルなでしこ 1-1 朝鮮民主主義人民共和国 
(前半0-0)
(PK 6-5)
 
2013年10月6日(日)現地時間 19:00 kick off 45分ハーフ
Jiangning Sports Center(中国/南京)
〜スターティングメンバー〜

 松本真未子
 松原志歩、南萌華、市瀬菜々、宮川麻都
 三浦成美、長野風花、鴨川実歩、
    杉田妃和、北川ひかる
 小林里歌子
〜控えメンバー〜

 森田有加里、福永絵梨香
 安部由希子、工藤真子、橋沼真帆、中條結衣
 今井裕里奈、立花葉、平田舞、西田明華、神田若帆
 児野楓香
〜得点経過〜
 63分 三浦成美(日本)
 71分 失点(朝鮮民主主義人民共和国)
〜選手交代〜
 56分 鴨川実歩 → 児野楓香
 64分 長野風花 → 立花葉
 77分 北川ひかる → 神田若帆
〜マッチポレポート〜
雨が降りしきる中で行われた朝鮮民主主義人民共和国との決勝戦。日本は2大会連続3度目の優勝をかけ挑みました。
午後7時、朝鮮民主主義人民共和国ボールでキックオフ。立ち上がりは両者共にボールがなかなか収まりません。前半5分をすぎると日本がボールを支配し始めます。22分、三浦成美選手のスルーパスに北川ひかる選手が合わせシュートを打つもGKに阻まれます。その後も日本は両サイドから相手を崩そうとするも、相手の堅い守備に手こずりシュートまで持ち込めません。前半は両チーム無得点のまま終了。
ハーフタイムに高倉監督は、「このまましぶとく、我慢強くプレーしよう。諦めたほうが負け、苦しい時こそ声をだそう」と言い、選手をピッチに送り出しました。後半11分、鴨川実歩選手に代わり児野楓香選手を投入し、1トップから2トップの布陣に代えます。するとその直後の18分、ゴール前でボールを受けた児野選手がGKと1対1に。打ったシュートが2度GKに弾かれるも、ゴール前に詰め寄った三浦選手が落ち着いて決め、待望の先制点を得ます。ところがその2分後、相手にサイドを崩され失点を許してしまいます。その後も追加点を奪おうと攻撃を畳み掛けますが得点を奪うことができず1-1で後半を終了、PK戦へ突入します。

(先制点を決める三浦成美選手:左)
先攻は日本。杉田妃和選手、市瀬菜々選手、神田若帆選手、南萌華選手、小林里歌子選手の5人がきっちり決めます。6人目のキッカーの松原志帆選手が決めると、朝鮮民主主義人民共和国の6人目の選手のPKを松本真未子選手が止め、試合終了。
日本PK戦の末、2大会連続優勝で大会を締めくくりました。
今大会の得点王は大会を通して7得点を挙げた小林里歌子選手が、MVPはキャプテンの杉田妃和選手が受賞しました。
〜試合後のコメント〜
高倉麻子監督
予想していたより相手のパワーに押されてしまい、自分たちのサッカーができませんでした。準決勝まで大差で勝利してきましたが、やはり決勝戦はそう簡単にはうまくいきませんでした。しかし、雨でピッチコンディションが悪いなか、今日のような苦しい試合で勝利することができ、選手たちにとっては非常に良い経験となったと思います。ワールドカップ本戦まであと半年しかありません。しっかりと良い準備をして、大会に臨みたいと考えています。
杉田妃和選手(藤枝順心高校)
今までの試合に比べると攻撃に厚みがありませんでした。サイドで攻撃に参加することが多かったのですが、2人3人と関わることができなかったので、シュートまで持ち込む回数が少なかったです。試合を90分で決めることができませんでしたが、PK戦に突入した時は、負けていたわけではないし、ここで下を向かずに全員で一丸となってPKを決めて優勝したいと思いました。この大会でMVPを取りましたが、まだ課題がたくさんあるのでもっと練習をしないといけないと感じてます。ワールドカップまでの期間が短いですが、メンタル面、フィジカル面ともに改善したいです。
松本真未子選手(浦和レッズレディースユース)
PK戦では自分の読みが当たりました。アジアチャンピオンになりましたが、まだ優勝したという実感がありません。この大会ではチーム全体を見てコーチングの声を出すことが出来るようになりましたが、もっと状況を見て攻撃に繋がるようなボールを配給できるようになりたいと思います。
小林里歌子選手(常盤木学園高校)
優勝することが出来て素直に嬉しいです。決勝はなかなかボールに触ることができず、前線でボールを収めることができませんでした。DFを始めとして前線からもプレスをかけていくことをトレーニングから行っていたので、守備の意識を高く持つことは出来たと思います。
この大会では個人もチームも大きく成長できたと思うので、経験してきたことを世界大会につなげていきたいです。