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2013 AFC U-19女子選手権 in ChinaHEADLINE


 開催期間:2013年10月11日〜20日





召集メンバー

  GK
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属
1 井上 ねね
イノウエ ネネ
1995.6.28 176cm 67kg JFAアカデミー福島
12 山下 杏也加
ヤマシタ アヤカ
1995.9.29 170cm 60kg 村田女子高校
21 平尾 知佳
ヒラオ チカ
1996.12.31 171cm 66kg JFAアカデミー福島
  DF 
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属
5 上野 紗稀
ウエノ サキ
1994.11.20 154cm 54kg ジェフ千葉レディース
3 三宅 史織
ミヤケ シオリ
1995.10.13 165cm 49kg JFAアカデミー福島
4 乗松 瑠華
ノリマツ ルカ
1996.1.30 163cm 54kg JFAアカデミー福島
6 土光 真代
ドコウ マヨ
1996.5.3 163cm 52kg 日テレ・ベレーザ
2 清水 梨紗
シミズ リサ
1996.6.15 159cm 43kg 日テレ・ベレーザ
17 小島 美玖
コジマ ミク
1996.8.30 162cm 52kg JFAアカデミー福島
18 万屋 美穂
マンヤ ミホ
1996.11.5 159cm 51kg 日ノ本学園高校
  MF      
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属
8 猶本 光
ナオモト ヒカル
1994.3.3 157cm 50kg 浦和レッズレディース
7 中里 優
ナカザト ユウ
1994.7.14 148cm 45kg 日テレ・ベレーザ
15 栗島 朱里
クリシマ アカリ
1994.9.14 155cm 47kg 浦和レッズレディース
19 濱本 まりん
ハマモト マリン
1994.10.9 155cm 52kg FC吉備国際大学Charme
16 井上 綾香
イノウエ アヤカ
1995.1.15 162cm 50kg ベガルタ仙台レディース
22 伊藤 美紀
イトウ ミキ
1995.9.10 150cm 45kg 常盤木学園高校
13 隅田 凛
スミダ リン
1996.1.12 159cm 50kg 日テレ・ベレーザ
23 西川 彩華
ニシカワ アヤカ
1996.4.2 165cm 54kg 常盤木学園高校
11 籾木 結花
モミキ ユカ
1996.4.9 153cm 48kg 日テレ・ベレーザ
14 長谷川 唯
ハセガワ ユイ
1997.1.29 155cm 44kg 日テレ・ベレーザ
  FW
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属
9 田中 美南
タナカ ミナ
1994.4.28 163cm 54kg 日テレ・ベレーザ
10 道上 彩花
ミチガミ アヤカ
1994.7.27 169cm 65kg INAC神戸レオネッサ
20 白木 星
シラキ アカリ
1996.11.4 170cm 60kg 常盤木学園高校
       



大会結果


 韓国 



    準優勝  北朝鮮      3位  中国       


順位 国名 勝ち 分け 負け 得点 失点 得失点 勝ち点
1  韓国 4 1 0 15 4 +11 13
2  北朝鮮 3 1 1 10 4 +6 10
3  中国 2 2 1 14 6 +8 8
4  日本 2 2 1 11 4 +7 8
5  オーストラリア 1 0 4 6 12 -6 3
6  ミャンマー 0 0 5 0 26 -26 0





第1戦

第一試合:ミャンマー戦 試合詳細

     ヤングなでしこ 7-0 U-19ミャンマー女子代表 
(前半5-0)    
 
2013年10月11日(金)現地時間 16:30 kick off 45分ハーフ
Jiangning Sports Center Stadium(中国/南京)
〜スターティングメンバー〜

  井上ねね
  万屋美穂、乗松瑠華、土光真代、清水梨紗
  道上彩花、猶本光、栗島朱里、伊藤美紀
  田中美南、白木星
〜控えメンバー〜

 山下杏也加、平尾知佳
 上野紗稀、三宅史織
 中里優、濱本まりん、井上綾香、隅田凜、
    西川彩華、籾木結花、長谷川唯
〜得点経過〜
 8分 白木星(日本)
 10分 栗島朱里(日本)
 12分 田中美南(日本)
 16分 田中美南(日本)
 26分 道上彩花(日本)
 66分 濱本まりん(日本)
 90+2分 井上綾香(日本)
〜選手交代〜
 ハーフタイム 道上彩花 → 井上綾香
 ハーフタイム 田中美南 → 濱本まりん
 72分 万屋美穂 → 西川彩華


 登録外メンバー
  小島美玖
〜マッチポレポート〜
爽やかな天気で迎えた10月11日、いよいよ日本が2年前に続く2連覇を狙うAFC U-19女子選手権の開幕です。
昼食後に行われたミーティングの冒頭では吉田監督が「今日までは長かったが、大会が始まれば時間がすぎるのは早い。初戦は思っていたように行くか行かないかわからないが、自分たちがやってきたことを活かし、相手を見て状況に応じた判断をしつつ、できれば得点を多く取って勝ち点3をとろう」と選手たちに話しました。
今大会は予選を免除された日本、朝鮮民主主義人民共和国、中国、韓国、オーストラリアの5チームと、13チームによる予選を勝ち抜いてきたミャンマーの6チームによる1回戦総あたりのリーグ方式で行われます。第3戦までは中1日での3連戦、その後、2日間の休息日をはさみ、第4戦と第5戦も中1日とかなり厳しい日程です。リーグ戦方式のため、順位の決定において勝ち点で並んだ場合は当該チーム同士の対戦成績が優先されますが、その後は全体での得失点差も順位決定の上で重要な要素となります。
日中は汗ばむほどの陽気でしたが、キックオフの16時30分を迎えた時には25.8℃(湿度43%)とプレーしやすいコンディションでした。
ミャンマーボールでのキックオフ。序盤の数分は慎重に相手の出方を見た日本でしたが、すぐにペースを掴んでボールを支配します。8分には左サイドバックの万屋美穂選手(日ノ本学園高等学校)からの鋭い中央へのパスに反応した前線の白木星選手(常盤木学園高等学校)がタイミングを合わせてマンマークのDFより前に出てボールを受け、落ち着いたコントロールから前を向いたシュートで今大会チームの初得点をマーク。
そのわずか2分後にはまたもや万屋選手がフリーでボールを受け、中央にパスコースを見つけて強いボールを出します。コースに入っていた白木選手がボールを受けると見せかけてスルーしたところに走りこんでいた栗島朱里選手(浦和レッズレディース)が受けてドリブルで相手のDFラインを中央から突破し、日本の2点目を落ち着いて決めます。
さらに畳み掛ける日本は12分には左CKから直接ヘディングで、16分には万屋選手のクロスをGKが弾いたところに詰め、いずれも田中美南選手(日テレ・ベレーザ)が追加点とします。
26分にはこれまで何度もチャンスを迎えていた道上彩花選手(INAC神戸レオネッサ)がショートコーナーから猶本光選手(浦和レッズレディース)があげたクロスをGKと競り合いながらも頭で押し込み、日本が5−0とミャンマーを突き放します。
後半は田中選手、道上選手に代えて濱本まりん選手(FC吉備国際大学Charme)と井上綾香選手(ベガルタ仙台レディース)がピッチに立ちます。圧倒的にボールを支配し、攻め続ける日本でしたが、ミャンマーのゴール前で身体を投げ出す必死のディフェンスにも阻まれ、追加点がなかなか入りません。
しかし66分、この日ハツラツとしたプレーを見せていた右サイドハーフの伊藤美紀選手(常盤木学園高等学校)からのクロスをミャンマーゴール付近逆サイドに詰めていた万屋選手がヘディングで折り返したボールに、ペナルティエリアすぐ外正面からキャプテンの猶本選手が綺麗に合わせたボレーシュートで得点かと思われました。このシュートは相手GKに弾かれたものの、ゴール前に詰めていた濱本選手が押し込み、後半待望の得点が生まれました。
72分にはこの日4点に絡む活躍を見せた万屋選手に替え、吉田監督は西川彩華選手(常盤木学園高等学校)を投入。
ところが、その後もラストパスが通らなかったり、オフサイドになるなどゴールネットを揺らすことができません。
6−0で終わるかと思われたアディショナルタイム2分、後半から出場した井上選手が持ち味のスピードを活かしたプレーで7点目とし、U-19日本女子代表が7得点の大勝で初戦を飾りました。
次の対戦相手オーストラリアは前回大会でも1−0の辛勝と侮れない相手ですが、明日1日でしっかりとコンディションを調整し、2連勝を目指します。引き続き、応援をよろしくお願いします。

〜試合後のコメント〜
吉田弘監督
大会初戦に勝利できたことは良かったです。試合には勝つことが出来ましたが、もっと多くの得点チャンスがあったので、残念な気持ちもあります。1点目が入るまでに少し時間がかかりましたが、その後、前半には良いタイミングで得点が入りました。後半にツートップを代えただけでなかなか追加点をとるまでに時間がかかってしまったことが今後への課題です。
猶本光選手(浦和レッズレディース)
この試合はみんなで点をたくさんとって勝つことが目標だったので、もう少し得点したかったですが、勝利できてよかったです。引いて守ってきた相手に対する崩しがまだできていないと感じました。シュートの本数も多かったですが、もっとゴールに結びつけることや、決定的なチャンスをもっとつくりだしたいです。自身でもゴールを狙っていましたが、チームの勝利のほうが優先です。次のオーストラリア戦は勝ち点3をとりに行きつつ、得点も狙いたいと思います。
道上彩花選手(INAC神戸レオネッサ)
もっと点がとれたと思いますが、大会の初戦は難しいので、勝つことができてよかったです。攻撃が少し単調になりすぎてしまい、アイデアが少なかったし、もっと精度よくできたと思います。次の試合までにはできる限り修正したいです。普段とは違うボールを使い、芝も深いピッチでの試合でしたが、トレーニングで慣れて感覚をあわせていきたいです。(中1日での試合があと2試合続きますが)どの試合でも同じコンディションで臨めるよう、頑張っていきたいと思います。
白木星選手(常盤木学園高等学校)
多くの得点ができてよかった面もありますが、相手が引いてきた時に崩しきれなかったことは課題です。(得点シーンは)トレーニングでも行ってきたタイミングを取りながらの動きでした。万屋選手からのパスが相手センターバックの前でバウンドした時にタイミングよく前にでてボールを受け、落ち着いて決めることが出来ました。センターバックの前や、味方の中盤がボールを回している流れからタイミングよくパスを受けることはできてきましたが、クロスボールに対して入るタイミングが個人的な課題だと思います。今日は1点しか取れませんでしたが、次の試合に向けては、クロスへの入り方をトレーニングから確認して、もっと得点をしたいと思います。守備の面については、トレーニングをしてきたように、相手を狙った場所に追い込んでボールをとることができ、狙い通りに出来たと思います。
田中美南選手(日テレ・ベレーザ)
最初は相手が引いてきたことで戸惑ってしまいました。しかし、前半の間に大量得点ができたのは良かったです。シュートまでいけた場面は多かったですが、シュートが決まらないことも多く、決定力が課題です。この試合でやりたいことはもっとありましたが、簡単なミスも多かったので、次の試合までに修正したいです。自分自身もミスがあり、2得点はしましたがもっと得点できたと思います。トレーニングでももっと自分がやりたいことをみんなに伝えていきたいです。
栗島朱里選手(浦和レッズレディース)
初めてのアジアの大会だったので、試合前は少し緊張していましたが、いつもどおりにプレーしようと思っていました。実際にゲームが始まれば緊張も取れました。日本の対戦相手ではなかなかいないほどミャンマーはすごく引いていたので、チームとしてボールを保持できる時間はかなり多かったですが、ただ攻めているだけでは得点が入らず、そこからどうやって崩して得点するかが課題となりました。自分もディフェンスラインからボールを貰った時に前にスペースがあったのでドリブルで仕掛けることが多かったです。プレッシャーもあまりなかったので、フリーでボールを受けることが出来ましたが、前を向くと相手がたくさんいるという状態でした。(自身の得点シーンは)試合開始直後はミャンマーの選手がかなり引いていたので、(守備の)土光選手や乗松選手から上がって良いと言われ、前に行こうと思っていました。そこで左サイドバックの万屋選手からパスが来たので、そのコースに入っていた白木選手に「スルー!」と声をかけ、ボールを受けて勢い良く中央突破することが出来ました。シュートは相手GKをみて落ち着いて決めました。次のオーストラリア戦はまず勝つことが必要です。今日の相手とはかなり違うと思いますが、今日の試合で出てきた課題を短期間ではありますが修正して、しっかり次の試合に臨みたいと思います。
万屋美穂選手(日ノ本学園高等学校)
2年前のAFCの大会(U-16)から比べると、同じ初戦でも今日は思ったよりも落ち着いて試合ができたと感じます。初戦は大事にいかないといけないとすこし気負っていましたが、試合が始まれば集中してプレー出来ました。全体的に振り返ると、前から相手にプレッシャーをかけに行っていたのは良かったと思いますが、決められる場面で決めきれなかったことが多かったと思います。相手が守備のブロックを作ってしまっていた時に、パスのコースや強さなどの精度が良くなく、簡単にミスをしてしまっていました。ウォーミングアップの時に芝の状態でボールの勢いがつきにくいようだったので、試合中は強く蹴ることを意識しました。今日の試合では、ボールを受けたら中を見ること、相手の動き出しを見て落ち着いてプレーすることを考え、臨みました。サイドから上がった時、ボールを中に入れるふりをしてやめるキックフェイントで相手を振り切り、右足であげたボールが(田中選手の2点目の)得点につながったことが良かったプレーとして印象に残っています。次の対戦相手のオーストラリアはスピードがあり、フィジカルも強いと思うので、判断のスピードをあげることを意識したいと思います。





第2戦

第二試合:オーストラリア戦 試合詳細

 ヤングなでしこ 2-0 U-19オーストラリア女子代表 
(前半0-0)           
 
2013年10月13日(日)現地時間 14:00 kick off 45分ハーフ
Jiangning Sports Center Stadium(中国/南京)
〜スターティングメンバー〜

  井上ねね
  上野紗稀、土光真代、三宅史織、清水梨紗
  中里優、隅田凜、長谷川唯、濱本まりん、籾木結花
  田中美南
〜控えメンバー〜

  山下杏也加、平尾知佳
  乗松瑠華、小島美玖、万屋美穂、
  猶本光、栗島朱里、井上綾香、
     伊藤美紀、西川彩華
  道上彩花、白木星
〜得点経過〜
 49分 長谷川唯(日本)
 80分 隅田凜(日本)
〜選手交代〜
 ハーフタイム 濱本まりん → 道上彩花
 76分 中里優 → 猶本光
〜マッチポレポート〜
開幕戦でミャンマーを相手に7得点で白星発進したU-19日本女子代表、第2戦の相手はフィジカルに優るオーストラリアです。
「オーストラリアは初戦で負けている(注:朝鮮民主主義人民共和国に2−6)。必死に勝ちに来るところを冷静に自分たちで主導権を握り、自分たちのサッカーをすれば必ず勝てる」と吉田監督は選手たちをポジティブに送り出します。
14時キックオフとなったこの日はピッチの大半に強い陽射しが降り注ぎます。中1日での日程を考慮し、吉田監督は初戦のスターティングメンバーから7人の選手を入れ替えてこの試合に臨みます。
日本ボールでキックオフ。序盤からボールを支配する日本、1分に1本目のコーナーキックを獲得。左からのCKのこぼれ球に反応したDF土光選手がシュートしますが、これはゴールの枠外。16分には濱本選手がミドルシュートを狙い、その5分後にはゴール前の混戦から得点かと思われましたが、いずれも決まりません。前半最大のチャンスは23分、左サイドハーフの長谷川選手が中央に持ち込み、逆サイドにパス。このボールをフリーでコントロールした籾木選手が中に持ちだして得意の左足から鋭いシュートを放ちます。しかし、これもわずかにゴールの枠を捉えきれません。
逆に43分にはオーストラリアが素早いカウンターから日本ゴール付近にボールを持ち込み、左サイドから中にクロスを入れますが三宅選手が体を呈してブロックします。前半アディショナルタイムには籾木選手がシュートを試みますがこれも決まらず、0-0で折り返します。
後半、吉田監督は濱本選手に代えて道上選手をピッチに送り出します。道上選手を左サイドハーフに投入し、前半は左サイドハーフでプレーしていた長谷川選手を中央へ。49分、オーストラリアゴール正面ペナルティエリア付近で、フリーでボールを受けた長谷川選手の狙いすましたシュートがオーストラリアGKの頭上を超えてネットに吸い込まれ、日本が待望の先取点を獲得します。その後も日本が圧倒的にボールを支配し続けますが、オーストラリアもボールを奪うとスピードを活かして鋭いカウンターで反撃を試みます。これは日本のDF陣が冷静に対処し、決定機らしい決定機を与えません。
試合残り10分、オーストラリアがボールを持って攻撃のために前がかりになった時、センターサークル付近でボールを奪った長谷川選手が前線左サイドで張っていた田中選手につなぎます。田中選手が得意のドリブルで仕掛け、相手をかわしてペナルティエリア内に侵入し、マイナス気味のパス。これをオーストラリアGKの目の前で受けた隅田選手が左足でコントロールし、素早く右足のトーキックでオーストラリアのゴールネットに突き刺します。見事なカウンターで追加点を奪った日本がそのまま勝利を収めました。
次戦は15日、中1日での3連戦の3試合目を迎えます。対戦相手は13日にミャンマーに7−0で勝利した韓国。この3試合目で勝ち点を9に伸ばせば、他の試合結果によって、上位3位以内(来年のFIFA U-20女子ワールドカップ出場決定)が決まる可能性があります。引き続き、U-19日本女子代表への声援をよろしくお願いします。


親子のようでウケる↑
〜試合後のコメント〜
吉田弘監督
今日は勝ち点3をとることができてよかったです。ただ、攻撃面でオーストラリアの守備のブロックをなかなか崩せず、1点目が入るまでに時間がかかってしまいました。フィジカルの強い相手でしたが、自分たちのサッカーをして勝ちきろうと試合前に選手たちに話していました。センターバックの三宅選手、土光選手は非常にそつなく対応してくれました。カウンターで危険な場面はありましたが、ほかにはこれといってピンチらしいピンチはなかったと思います。GKを含め、全員で守備をしっかりやってくれました。2日後に韓国との試合を控えていますが、すべての試合と同様に負けられない試合です。相手をどう崩して得点し、試合に勝ちきるかが我々にとっての課題ですが、自分たちの良さを出して、点をたくさん取れるゲームにしたいです。
中里優選手(日テレ・ベレーザ)
今日の午前中のミーティングで(ゲームキャプテンと)言われてびっくりしました。キャプテンは初めてでしたし、その役割があったことで正直緊張しましたが、ゲームでは普通どおりにやろうと思いました。今日は自分たちがボールを持てる時間が長かったですが、引いた相手に対して中へ中へ行ってしまったことが多く、真ん中が混んでしまいました。そこでパスミスなどで相手ボールになることが多かったので、もっとサイドをうまく使って攻めれば良かったと感じています。ゴールチャンスも、ラストパスの質やボールの出し手と受け手のタイミングが合わずに活かせなかった場面がありました。オーストラリアはどんどん蹴ってくるかと思っていましたが、かなり引いてきました。ゴールキックもバックからパスでつないできました。もし長いボールを蹴られていたら、競り合いでこちらが不利だったと思いますが、(つないできたことで)相手をうまく追い込んでボールを奪えたシーンが多かったです。前半に得点が欲しかったですが、絶対に得点できると思っていたので、ハーフタイムに焦りはありませんでした。(サブメンバーの)猶本選手にもっと広くサイドを使って攻めたほうが良いと言われたので、後半はそれを意識しました。今後はもっと相手の状況を見て、良い判断ができるようにしたいです。ボランチのポジションなので、どのスペースが空いているか、どんな攻め方が効果的かを意識してプレーしたいと思います。また、コンビを組むボランチやセンターバックとの連携をしっかりとって、1対1にも負けないようにしたいです。
三宅史織選手(JFAアカデミー福島)
今日は無失点で勝てたことが良かったです。初戦は出場しませんでしたが、今日のオーストラリア戦で先発と監督から言われ、気持ちを入れて臨みました。オーストラリアはカウンターが非常に速くてうまいと思っていたので、相手のワンチャンスで失点しないようにしっかり声を出して確認していました。(今日は誕生日ですが)それよりも試合に勝てたことが一番嬉しいです。明後日の試合まで中一日でコンディションを整えることが大切だと思うので、勝てるように準備をしていきます。
長谷川唯選手(日テレ・ベレーザ)
決めるべきところで決められなかったことが苦しいゲームにつながったと思います。相手に高さがあることは知っていたので、自分たちでボールを回しつつ、最後まで崩して得点しようと思っていましたが、相手が守備のブロックを固めてきたので、可能性の低い場面でもミドルシュートを打っていきました。得点シーンは、相手が疲れてきてペナルティエリア付近でのプレスがなくなってきて、相手GKが前に出ていたのを見たので、GKの頭上を狙ってシュートしました。今日、苦しんだ要因としては、狭いところにボールを運んでいった時にも止めてからプレーしてしまったことで、もっとワンタッチのパスや、広くボールを動かしてからスペースを突く攻撃ができればよかったと思います。(左サイドハーフでプレーした)前半は、同じサイドにいた上野選手が攻め上がるので相手との2対1を使おうと思っていましたが、オーストラリアがうまくマークの受け渡しをしていたので、あまり崩せませんでした。前半のうちに得点したかったですが、0−0で折り返しても焦りはなく、気持ちに余裕はありました。次の試合では、サポートの距離を近くしてワンタッチでつなぐ場面をもっと作りたいです。たくさん走って得点に絡みたいです。
濱本まりん選手(FC吉備国際大学Charme)
今日は点を決めようと思っていました。最初の方はほかの選手たちとプレーのイメージが上手く共有できませんでしたが、時間が経つにつれて解消されました。オーストラリアは身体が大きかったですが、スピードや技術では勝てると思いました。もっと自分が動き出しをはっきりしてボールを引き出せればよかったです。ニアゾーンをとるかたちまでは作れていても、ボールを前を向いている選手に預けてからどうするか、というところが課題だと感じました。まわりの選手のやりたいことがわかってきたので、そのなかで連携しつつ、前を向いてシュートを打つ自分の特徴を活かせるようにしていきたいです。
清水梨紗選手(日テレ・ベレーザ)
前半は0-0で苦しかったですが、後半の2点目が入った後は楽になり、心に余裕を持ってプレーすることが出来ました。初戦のミャンマー戦から、シュート数は多いものの決めるべきところでうまくいかず、相手の守備を崩しても決めきれないことが攻撃面での一番の課題だと思います。また、今回の会場はピッチの芝が深く、自分も味方もシュートが枠にとばないことが多いように感じます。まずはシュートをゴールの枠内にうてば、こぼれ球からなどでも得点が増えると思います。芝の感覚がつかめていなかったミャンマー戦ではクロスを上げる時に思ったようなボールが蹴れませんでしたが、今日のオーストラリア戦では、相手の身長が高いので低い弾道のクロスを狙っていきました。オーストラリアの選手はフィジカルが強いので、ボールを奪いに行った時に身体を当てに行ってもびくともしませんでした。ゴールキックを競りに行ってもなかなか勝てないので、身体を当てて相手の思うところにボールを落とさせないようにして、落ちたボールを狙おうと籾木選手とも話していました。また、ボールを持った選手をスピードに乗らせないようにしながら、ボールにしっかり対応に行ってターンさせないようにしなければならないと思いました。これができないと、スピードとフィジカルに優れる相手には苦戦すると感じます。今日は苦しかったですが、勝ち点3をとれたことが良かったですし、次につながる試合だったと思います。個人的にはまだこの大会でアシストがないので、アシストをすることを目標にしつつ、攻撃の起点にもなれるようにしていきたいです。優勝を狙っていますが、目の前の1試合1試合を確実に戦っていきたいです。





第3戦

第三試合:韓国戦 試合詳細

 ヤングなでしこ 0-2 U-19韓国代表 
 (前半0-0)
 
2013年10月15日(火)現地時間 14:00 kick off 45分ハーフ
Jiangning Sports Center Stadium(中国/南京)
〜スターティングメンバー〜

  井上ねね
  上野紗稀、三宅史織、乗松瑠華、清水梨紗
  猶本光、隅田凜、中里優、長谷川唯、籾木結花
  田中美南
〜控えメンバー〜

  山下杏也加、平尾知佳
  土光真代、小島美玖、万屋美穂
  栗島朱里、井上綾香、濱本まりん、
     伊藤美紀、西川彩華
  道上彩花、白木星
〜得点経過〜
 74分 KIM Inji(韓国)
 76分 CHOE Yuri(韓国)
〜選手交代〜
 60分 上野紗稀 → 土光真代
 67分 中里優 → 道上彩花
 82分 長谷川唯 → 白木星
〜マッチポレポート〜
中1日での続いた3連戦の第3戦は韓国戦に勝利すれば世界大会出場がぐっと近づく重要な試合です。対戦相手の韓国は初戦で開催国・中国に2−2で引き分けており、ここまでの勝ち点は4と上位争いに残るためにはこの試合を落とすわけには行きません。
前日までの夏のような気候とは打って変わって気温17.6度、試合前には強風も吹き、肌寒いなかで行われた試合となりました。日本は序盤から優勢にボールを回します。10分には中央からのパスに反応した田中美南選手が韓国DFの裏右サイドに抜け、ペナルティエリア内中央でフリーの長谷川唯選手にパスが繋がります。しかし、長谷川選手のシュートは韓国DFにブロックされてしまいます。
その4分後には左サイドでパスを受けた籾木結花選手が中央にドリブルで仕掛け、パスは一度韓国DFにあたって跳ね返されたものの、こぼれ球を拾って左足でシュート。しかし、これもゴールの外。
23分にはゴール前でフリーとなった籾木選手がミドルシュートを試みるもこれもゴールの枠を捉えられません。
中盤でのボールの奪い合いから時折韓国がスピードを活かして攻撃を仕掛けますが、日本のディフェンス陣の落ち着いた対応で全く付け入るすきを与えません。

前半からの良い流れを活かして得点をあげたい日本はそのままのメンバーで後半戦に向かいます。バックラインで上手くボールを回して左右に韓国を揺さぶります。49分、乗松選手からの鋭いタテへのパスを受けた田中選手がうまいターンで振り向いて中央からシュートするもクロスバーのわずか上。

吉田監督は60分にこの日疲れが見えてきた上野紗稀選手に代え土光真代選手を入れ、センターバックを務めていた三宅史織選手をサイドに入れてオーバーラップによる攻撃を狙います。さらにその7分後には豊富な運動量でボールを拾って供給する役割を務めていた小柄な中里優選手に代えて169cmの道上彩花選手を起用。攻撃の活性化を図ります。

その後も日本は優勢にボールを回し続けるものの、韓国のブロックを作った堅い守りを崩せず、時折日本のパスミスを拾われる展開となります。日本の守備陣も韓国に付け入るすきを与えません。
しかし、迎えた74分、韓国のこの日1本目のコーナーキック。日本の左サイドのショートコーナーからつないだボールから逆サイドにクロスが入ります。これを日本の選手が外にヘディングでクリアしたものの、こぼれ球を拾った韓国の選手がマイナスに折り返したボールをペナルティマーク付近からKim Inji選手にうまくあわせられ、日本は今大会初失点を喫します。

この失点からわずか2分後、韓国のゴールキックをセンターライン付近で日本がヘディングで返しますが、このボールが小さく、韓国の選手にワンタッチで大きく日本のディフェンスライン裏に蹴りこまれます。日本の右サイドから中央へのパスを受けたChoe Yuri選手がペナルティエリア付近から放ったシュートが日本ゴールに吸い込まれてしまいます。
日本もその後、ゴールを目ざして攻撃を続けますが、韓国の選手の体を張った激しい守備に阻まれ、最後までゴールを割ることができずに勝ち点を伸ばすことはできませんでした。

夜のミーティングで、この試合をスタンドから観戦していた上田栄治女子委員長が選手たちに「今日は敗れはしたが非常に良いサッカーをしていた。攻守の切り替えは非常にスピードがあったし、攻めも守りも非常に良かった。みんなのやっているサッカーの方向性は間違っていない。次の2試合に勝てば、大会優勝の望みもある。この苦しい状況から勝ち抜いて、世界大会に出場してほしい」と声をかけました。
16日、17日と休息日を挟んで、開催国・中国戦、そしてここまで全勝の朝鮮民主主義人民共和国との試合となります。引き続き、U-19日本女子代表への声援をよろしくお願いします。

〜試合後のコメント〜
吉田弘監督
勝てなかったことは非常に残念です。韓国の固い守備を最後まで崩しきれませんでした。韓国はもっと自陣に引いて守ってくるかと思っていましたが、高い位置でしっかりブロックを作ってプレスをかけてきました。相手のディフェンスの裏をいいタイミングで抜ければ良かったですし、攻撃の糸口をつかめていたと思います。韓国の高い位置でのプレスからは、日本の攻撃の起点を自由にさせないという強い気持ちも伝わってきました。1点目のコーナーキックは、ボールをクリアしたあとの対応、こぼれ球に対するゴール前の準備が整わず、相手をフリーにしてしまいました。2失点目は相手のシュートが良かったこともありますが、シュートを打った選手への寄せも甘く、敗戦の決定的な原因となったと感じてます。今日の敗戦をしっかり振り返り、自分たちがボールを支配してチャンスを作っても最終的に得点できなければ勝てないということを教訓に、次に向かいたいと思います。
三宅史織選手(JFAアカデミー福島)
失点をしなければ勝ち点1を得られていました。リーグ戦なので、勝ち点を厳しく狙っていかなければいけません。流れの中ではうまく守れていたので、カウンターやセットプレーを絶対にやられてはいけませんでした。粘り強く守備をして、次の2試合は無失点で乗り切りたいと思います。得点できずに2失点で負けたことは、ディフェンスとしてもチームとしても悔しいです。これで終わりではないので、今日の振り返りをしっかりして、この負けを引きずらないようにしたいです。まだ厳しい戦いが続きますが、勝利への強い気持ちでやっていきたいです。
田中美南選手(日テレ・ベレーザ)
自分が中心で攻撃するべきなのに得点できなかったことが大きな敗因でした。相手は少ないチャンスを決めてきました。前半は味方からのボールを簡単に落として相手に取られる場面が多かったので、後半はボールをもらったら相手を抜いて自分で決めようと思っていました。守備陣はしっかり守ってくれていたので、最終的に点が取れないことが課題です。今日、韓国に負けて全員が悔しい思いをしていると思うので、選手同士話し合って次の中国との試合には絶対に勝てるよう、改めてチーム一丸となってやっていきたいです。そして、来年のU-20ワールドカップに繋げたいです。
井上ねね選手(JFAアカデミー福島)
勝てなかったことが悔しいです。お互い負けられない試合でしたが、相手のほうが勝ちたいという気持ちを前面に表していたように感じます。1失点目は韓国のコーナーキックからボールが相手につながり、シュートをする選手の前で味方の選手が左側を切ってくれていたので、右側にしかボールは来ないはずでした。シュートする選手の体の状態を見て、自分が良い判断をできていれば対応できたと思います。2失点目は相手が打ってくることがわかったので、ポジションを少し下げましたが、先に上体を倒してしまい、ボールが高さもコースも触れないところに来てしまいました。後半攻め続けているなかで、一瞬のピンチで甘いところを突かれてしまいました。次の試合は絶対に何が何でも勝利したいと思います。常に後ろから声を出して相手のチャンスを作らせないよう、90分間を通じてリスクマネジメントの声をかけたり、自分でも良い準備をして常に良い対応ができるようにしたいです。
隅田凜選手(日テレ・ベレーザ)
チャンスはありましたが、決めるべきところで決められず、ラストパスやシュート前のプレーで相手にチャンスを潰されていました。猶本選手がボランチで下がり気味だったので、自分が上がり目で攻めましたが、相手の逆をとることがもっとできていれば、ボールを貰った時に振り向いてシュートまで行けたのではと思います。ボールを受けたときに前を向けるときは前を向くとか、パスひとつでも左右どちらの足なのか、足元なのか裏へのパスなのかという細かいところにこだわる必要があります。韓国はオーストラリアよりも寄せも早く、スピード感が全く違っていたので、自分の判断のスピードが遅かったと思います。次の試合では100%力を出し切れるよう、コンディションを整えて良い準備をして絶対に勝ちたいです。
乗松瑠華選手(JFAアカデミー福島)
ハーフタイムで相手のツートップに対してこちらはスリーバックでボールをまわそうと話しました。ディフェンスラインでボールを回し、そこからチャンスを作っていきましたが、シュート数もあまり多くなく、決め切ることができませんでした。2点目は、直前でディフェンスラインのタイミングが遅れたのに押し上げてしまい、スペースが出来たところにボールを出されてしまいました。相手に1点を取られ、相手が勢いづいた時間帯は何が何でも追加点を取られてはなりませんでした。相手の10番と7番はスピードがあって縦に仕掛けてきましたが、良い距離を保ってサイドに追い込むなど、縦にスピードを持って運ばせず、良い対応ができたと思います。今日の試合から得た教訓は、チャンスをものにすること、ディフェンスでボールを回している間もしっかりリスク管理をし、ラインを下げすぎずに高く保つこと、日本は身長も低いしフィジカルでは負けてしまうので相手にできるだけセットプレーを与えないことです。今日負けてしまったので、次の2試合は勝つしかありません。守備は無失点で攻撃は決めるところを決めて、点をしっかり取って勝ちきれるようにしていきたいです。





第4戦

第四戦:中国戦 試合詳細

        ヤングなでしこ 2-2 U-19中国女子代表     
(前半1-1)
 
2013年10月18日(金)現地時間 16:33 kick off 45分ハーフ
Jiangning Sports Center Stadium(中国/南京)
〜スターティングメンバー〜

  平尾知佳
  清水梨紗、三宅史織、土光真代、乗松瑠華
  猶本光、隅田凜、田中美南、中里優、伊藤美紀
  道上彩花
〜控えメンバー〜

  井上ねね、山下杏也加
  上野紗稀、小島美玖、万屋美穂
  籾木結花、長谷川唯、栗島朱里、
     井上綾香、濱本まりん、西川彩華
  白木星
〜得点経過〜
 27分 道上彩花(日本)
 45分 Song Duan(中国)
 54分 Li Mengwen(中国)
 58分 猶本光(日本)
〜選手交代〜
 64分 中里優 → 万屋美穂
 72分 隅田凜 → 長谷川唯
 82分 伊藤美紀 → 白木星


〜試合後のコメント〜
吉田弘監督
今日は勝ち切らなければいけない試合でした。最終戦の朝鮮民主主義人民共和国戦に勝たなければU-20ワールドカップへの出場権獲得が非常に厳しくなるので、気持ちを切り替えてやらなければいけません。1点目、乗松選手からの鋭いクロスを道上選手が決めたゴールは構想通りの素晴らしい得点でした。しかし前半終了間際にコーナーキックから失点してしまったことは残念でした。GK平尾選手は、昨年のU-17女子ワールドカップの準々決勝(0-1で敗戦)で悔しい思いをしており、今回も練習中ずっと良い状態にありましたので、今日は(これまでの3試合で出場した)井上選手の代わりに頑張ってこいと送り出しました。
大会を通じて、クロスボールの質や、そのボールに対する他の選手の入り方は改善されてきています。今日ももっと点をとるチャンスが数回ありました。次までにいかに蓄積した疲労をとり、中1日でのゲームに良い状況で持っていけるかです。万全のコンディションで迎えられるよう、明日を過ごしたいと思います。
猶本光選手(浦和レッズレディース)
今日は勝ち点3をとることはできませんでしたが、まだ可能性が残っているので、次に繋げられる結果を得られたことは良かったです。得点シーンは、決めてやろうという気持ちで蹴りました。チームとしては、コーナーキックなどのセットプレーから多く失点しているので、マイボールになるまでマークをはっきりすることと、ディフェンスラインの裏に一発で蹴ってくる相手に対しての対応が課題です。今日も一瞬のすきを突かれて失点してしまいました。成果としてはリードされながらも追いつけたことです。1点目はトレーニング通りの得点だったので、もっと精度を高めればもっと得点が入ると思います。次はもう絶対に勝つしかありません。みんなで力を合わせてどんなゴールでも決め、絶対に世界大会に出場したいです。
三宅史織選手(JFAアカデミー福島)
前の試合から続いてセットプレーから失点をしたことについては、全員で反省し、次に向けて切り替えたいです。相手のカウンターに対する守備も課題なので、自分たちが攻撃をしている時にしっかりリスクマネジメントをしなければなりません。これがしっかりできていればボールを奪うこともできますが、できないと相手にボールを持たれて攻撃の基点を作られてしまい、相手のペースとなってしまいます。次の試合では、どこのポジションだったとしても、身体を張って慌てずにボールを繋ぎ、無失点に抑えたいです。最後の試合でワールドカップに出場できるかどうかが決まります。最後は身体を張って守りたいと思います。
伊藤美紀選手(常盤木学園高校)
前半の立ち上がりは前から相手にプレスをかけてボールを奪い切って攻撃しようとしていました。ラストパスの意図としては低いボールを入れて、中が合わせるというものでした。先制点をその形でとることが出来ましたが、その後失点してしまい、結果的に引き分けてしまったことは力不足だったとして反省すべきだと思います。初戦はスタメンでしたが、その次のオーストラリア戦、韓国戦とスタメンから外れ、試合にも出られない状況がありました。その間のトレーニングでは、自分でできることやミャンマー戦で出た課題に取り組んだことで、今日の試合はスタートから使ってもらえたと思います。攻守の切り替えやサイドからの守備も心がけてやっていました。次の試合では勝たなければワールドカップの出場は厳しいので、しっかり勝ち切って、決めたいです。
清水梨紗選手(日テレ・ベレーザ)
今日は先制点を決めることが出来ましたが、前半の最後の方に追いつかれてしまいました。あの時間帯は絶対に我慢すべきところでした。2失点をしたすぐ後に猶本選手が決めてくれて心理的には楽になりましたが、もう1点を決めきらなければなりませんでした。今日はピッチに立った選手もベンチの選手も全員が一丸となって勝つ!と臨んだ試合でした。攻撃面ではクロスに関わることが多いので、速いボールを入れることを意識しましたが、浮いたボールになってしまうこともあったので精度を高める必要があります。また1対1で負けないように粘り強くやらなければならないと思いました。次の試合は絶対に勝つしかありません。再度、みんなで力を合わせて臨みたいと思います。





第5戦

第五戦:朝鮮民主主義人民共和国戦 試合詳細

        ヤングなでしこ 0-0 U-19北朝鮮女子代表  
 
2013年10月20日(日)現地時間 14:03 kick off 45分ハーフ
Jiangning Sports Center Stadium(中国/南京)
〜スターティングメンバー〜

  平尾知佳
  上野紗稀、三宅史織、乗松瑠華、清水梨紗
  中里優、猶本光、長谷川唯、田中美南、伊藤美紀
  道上彩花
〜控えメンバー〜

  井上ねね、山下杏也加
  土光真代、小島美玖、万屋美穂
  籾木結花、隅田凜、栗島朱里、
     井上綾香、濱本まりん、西川彩華
  白木星
〜得点経過〜
 none
〜選手交代〜
 61分 中里優 → 隅田凜




〜試合後のコメント〜
吉田弘監督

日本のサッカー、自分たちのサッカーをして、全5チームを圧倒するつもりで臨んだ大会でした。しかし、結果として2勝1敗2分けでワールドカップへの出場権も逃してしまいました。最後まで得点ができなかったことが残念です。
今日の朝鮮民主主義人民共和国も、韓国と同じように下がって守りを固めてきました。そこをいかにこちらの攻撃で崩すかがポイントでしたが、攻撃に効果的なゾーンで何本かしか入れず、効果的な攻撃がなかなか出来ませんでした。前半は全く悪いゲームだと思っていませんでしたので、ハーフタイムに修正することは特にありませんでした。後半はこちらも相手も疲れている中で、自分たちのペースで試合を進めていましたので、いつかやってくれるだろう、いけるな、と思い、メンバーは代えずに後半に臨みました。
大会を通じ、韓国や中国、朝鮮民主主義人民共和国とすべてのチームが引いて守ってきました。こうした相手に持ち前の技術の高さを使ってボールを回しながら主導権を握った試合が進められたことは、方向性としては間違っていないと思います。ただ、得点できなかったことがよくありませんでした。選手たちの将来に向けては決して暗くない内容でした。今後はどうやって守りを固めた相手に得点をするかという課題が浮き彫りになったと思います。
勝てなかった悔しさを今後、そして東京オリンピックに向けて、糧となるような良いきっかけに変えてほしいと思います。
猶本光選手(浦和レッズレディース)

中国がミャンマーとの試合で7点以上とると思っていたので、朝鮮民主主義人民共和国との試合には勝つことだけを考えて臨みました。得点できず、力不足だったと思います。
対戦した全チームが引いて守ってきたので、そのなかでどう崩すかが課題でした。いい試合をしても、相手より多く点を取らないと勝ち点3はとれません。勝負の世界は厳しいものだと思い知りました。ピッチ外では、ベンチの選手も全員がチームのために動いて声も出してくれ、チーム全体のまとまりは素晴らしかったと思います。スタッフを含め、チーム全員に感謝したいです。
三宅史織選手(JFAアカデミー福島)

勝ちたいという強い気持ちを持って試合に臨みました。無失点で終われたことはよかったですが、点が取れませんでした。これまで通り、試合に出場していない選手も声を出してサポートしてくれました。
大会を通じて、試合をやっていくごとに課題が改善されて良くなっていました。今日の試合ではトレーニングでやって来たことが全部出来たと思いますし、攻守の切り替えも速かったと思います。昨年のFIFA U-17女子ワールドカップで悔しい思いをしたので、自分たちでワールドカップへの出場権獲得を決められず、悔しいです。
長谷川唯選手(日テレ・ベレーザ)

今大会、韓国戦から特に、ベンチの選手とも気持ちを1つにしてやって来ました。絶対に勝たないといけないゲームでした。攻守の切り替えはよかったですが、最後まで得点できず、とても悔しいです。