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なでしこジャパン 国際親善試合 カナダ戦 in Canada HEADLINE


 開催日 2014年10月25日/28日





召集メンバー アジアカップのメンバーと同じ

  GK
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/失点
1 福元 美穂

フクモト ミホ
1983.10.02 165cm 65kg 岡山湯郷Belle 74/-72
21 山根 恵里奈

ヤマネ エリナ
1990.12.20 187cm 78kg ジェフ千葉L 12/-8
  DF      
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点
2 近賀 ゆかり
キンガ ユカリ
1984.5.2 161cm 53kg アーセナルL FC(英) 91/5
3 岩清水 梓

イワシミズ アズサ
1986.10.14 162cm 54kg 日テレ・ベレーザ 108/11
5 鮫島 彩

サメシマ アヤ
1987.6.16 163cm 53kg ベガルタ仙台L 55/2
18 有吉 佐織

アリヨシ サオリ
1987.11.1 159cm 52kg 日テレ・ベレーザ 28/0
19 川村 優理

カワムラ ユウリ
1989.5.17 167cm 55kg ベガルタ仙台L 9/0
4 熊谷 紗希

クマガイ サキ
1990.10.17 172cm 60kg オリンピック・リヨン
(仏)
61/0
  MF      
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点
7 安藤 梢

アンドウ コズエ
1982.7.9 165cm 57kg 1.FFCフランクフルト
(独)
118/18
8 宮間 あや

ミヤマ アヤ
1985.01.28 157cm 50kg 岡山湯郷Belle 142/34
9 川澄 奈穂美

カワスミ ナホミ
1985.09.23 157cm 50kg INAC神戸レオネッサ 66/17
12 上尾野辺 めぐみ

カミオノベ メグミ
1986.03.15 157cm 52kg アルビレックス新潟L 26/2
6 阪口 夢穂

サカグチ ミズホ
1987.10.15 165cm 58kg 日テレ・ベレーザ 83/26
14 田中 明日菜

タナカ アスナ
1988.4.23 164cm 52kg 1.FFCフランクフルト
(独)
29/3
13 宇津木 瑠美

ウツギ ルミ
1988.12.5 168cm 62kg モンペリエHSC(仏) 72/5
20 永里 亜紗乃

ナガサト アサノ
1989.1.24 165cm 58kg 1.FFCトゥルビーネ・
ポツダム(独)
6/0
  FW
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点
11 大野 忍

オオノ シノブ
1984.1.23 156cm 56kg アーセナルL FC(英) 123/39
17 大儀見優季

オオギミ ユウキ
1987.07.15 168cm 60kg チェルシーレディースFC
(英)
110/50
22 菅澤 優衣香

スガサワ ユイカ
1990.10.5 168cm 62kg ジェフ千葉L 22/8
15 高瀬 愛実

タカセ メグミ
1990.11.10 164cm 63kg INAC神戸レオネッサ 50/9
16 岩渕 真奈

イワブチ マナ
1993.3.18 155cm 52kg FCバイエルン・
ミュンヘン(独)
24/3





第1戦

カナダ戦 1試合目:詳細

 なでしこジャパン 3-0 カナダ女子代表 
(前半1-0)
 
2014年10月25日(土) 現地時間14:00キックオフ 90分(45分ハーフ)
Commonwealth Stadium(カナダ/エドモントン)
〜スターティングメンバー〜

  山根絵里奈
  近賀ゆかり、熊谷紗希、鮫島彩、川村優理
  阪口夢穂、安藤梢、宮間あや、川澄奈穂美
  大野忍、大儀見優季
〜控えメンバー〜

  福元美穂
  岩清水梓、有吉佐織
  上尾野辺めぐみ、宇津木瑠美、田中明日菜
     永里亜紗乃
  高瀬愛実、岩渕真奈、菅澤優衣香
〜得点経過
 9分   大儀見優季(なでしこジャパン)
 70分 川村優理(なでしこジャパン)
 80分 川澄奈穂美(なでしこジャパン)
〜選手交代
 71分 鮫島彩 → 有吉佐織
 84分 安藤梢 → 瀬愛実
 84分 大儀見優季 → 菅澤優衣香
 90分 阪口夢穂 → 宇津木瑠美
〜マッチポレポート〜
前半からテンポよくボールを回す日本は9分、左サイドで2人をかわした安藤選手が大野選手へとつないだボールを大儀見選手が決め先制点を奪います。しかしその後、カナダがフィジカルの強さ、縦への速さを活かしたプレーでリズムを生み出していきます。26分には、相手の右サイドからクロスを上げられ、抜けだしたカナダ女子代表タンクレディ選手がヘディングで合わせ、ひやりとした場面を作られます。日本も44分には安藤選手、宮間選手と細かくつないだところを、中に入ってきた鮫島選手がシュートを放ちますが、これはバーの上へ。前半は1-0で折り返します。ハーフタイム、佐々木監督は「チェンジサイド、ワンタッチを活用していこう」と選手たちを送り出します。69分、安藤選手の左足のシュートは惜しくも決まらず。すると70分、コーナキックに川村選手が合わせ、代表初ゴールを決めます。71分には鮫島選手に替わって有吉選手がピッチへと入ります。80分、左サイドバックに入った有吉選手が走り込んで上げたクロスに、ファーでつめていた川澄選手がシュートを打ち、3得点目を決めます。
この日の来場者数は9654人。来年のFIFA女子ワールドカップを開催地の一つとして迎えるエドモントンに対し、「素晴らしい会場。ここでの試合を経験し、選手たちをも勇気づけてくれた」と佐々木監督はコメントしました。
カナダ女子代表との二連戦、次戦は場所をバンクーバーに移して行われます。試合は28日の19:00(日本時間翌29日11:00)キックオフです。
〜試合後のコメント〜

佐々木則夫 監督
いい形で先制点を奪うことができましたが、前半、カナダに右からのクロスをヘディングで決められていれば、違った展開になっていたかもしれません。久々に集まった選手たちが多かったですが、ワールドカップ、ロンドンオリンピックを経験してきたなかで、自分たちのリズムで最後まで乗り切ってくれました。
先制点の後に相手の時間帯になったのは、ボールを動かしているときのサポートの質やDF、MF、FWのラインがコンパクトになっていなかったこと、また冷静な対応が少し欠けていたことが要因だと考えています。結果には満足していますが、こうした時間帯で、相手の攻撃の意欲を断ち切ることができれば良かったです。
今日はベンチスタートだった選手たちも、紅白戦などで遜色のないプレーを見せてくれています。いろんな選手を見ることも今遠征のテーマですので、28日の第二戦はメンバーを変えて臨むつもりです。楽しみにしています。

宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
前半は、どこでプレッシャーをかけるのか、どう数的有利を作るのかといった守備の共通理解をトライしながらのプレーとなりました。
サイドを崩して2得点できたことは良かったですが、サイドでの守備に関わる時間が今日は長くなかったのでもっと質を上げていきたいです。セットプレーも、もう一工夫があれば、もう少し点が取れると思います。中盤のコンビネーションにおいては、阪口選手がいいタイミングで前に行けることが多かった点が良かったです。

川村優理 選手(ベガルタ仙台レディース)
(得点シーンは)試合前からファーに流れることを確認していたので、当てることができてよかったです。
守備では、紅白戦で間延びしてしまうシーンがあったので、意識的に早く跳ね返すことを心がけました。連動した守備で、みんなでボールを奪うことができて良かったです。カナダのシンクレア選手は身体が強く、もっと成長しなくてはいけないと感じました。
このメンバーのなかで試合に出られることは自分の自信になります。もっともっと成長できるように頑張りたいです。

大儀見優季 選手(チェルシーレディースFC)
前半から試合の最後まで一人一人が集中していました。ボールの奪いどころや高いライン設定などイメージ通りにできた部分が得点につながったと思います。まだまだイメージが共有できていない点や精度を高めなければいけない部分がありますが、これを持ち帰って、改善していきたいです。

阪口夢穂 選手(日テレ・ベレーザ)
苦しいシーンもありましたが、3-0で勝ててよかったです。
得点を取ったあとにカウンターで攻められるシーンがありましたが、攻めているときのディフェンスの枚数など課題が残りました。自分自身としては、攻撃の芽をつぶせたのは良かったのですが、ディフェンスラインからもっとボールを受けたり、シュートを打っていければさらに良かったと思います。
内容はまだまだですが、勝てたこと、また人工芝など会場の雰囲気を経験できたことは収穫です。

川澄奈穂美 選手(INAC神戸レオネッサ)
3点目は、左サイドを崩してくれて、さらにニアで大儀見選手がつぶれてくれたので決めることができました。チームとしても狙っていた部分でした。感謝しています。
今日は早い時間帯に先制することができましたが、その後につなぐのをやめてしまったので、しっかりみんなでこだわってボールを回せればもっと良かったと思います。
人工芝は普段からプレーしているので戸惑いはありません。日本と少し違うタイプの芝で、やりづらさはありませんが、ここで感触をつかむことができてよかったです。






第2戦

カナダ戦 2試合目:詳細

 なでしこジャパン 3-2 カナダ女子代表 
(前半1-0)
 
2014年10月28日(火)    現地時間19:00キックオフ   試合時間 90分(45分ハーフ)
BC Place(カナダ/バンクーバー)
〜スターティングメンバー〜

  福元美穂
  有吉佐織、岩清水梓、熊谷紗希、上尾野辺めぐみ
  阪口夢穂、田中明日菜、岩渕真奈、永里亜紗乃
  高瀬愛実、菅澤優衣香
〜控えメンバー〜

  山根絵里奈
  近賀ゆかり、鮫島彩、川村優理
  安藤梢、宮間あや、川澄奈穂美、宇津木瑠美
  大野忍、大儀見優季
〜得点経過
 33分   永里亜紗乃(なでしこジャパン/日本女子代表)
 59分   Sophie SCHMIDT (カナダ女子代表)
 76分 大儀見優季(なでしこジャパン/日本女子代表)
 90+1分   Sophie SCHMIDT(カナダ女子代表)
 90+2分   鮫島彩(なでしこジャパン/日本女子代表)
〜選手交代
 HT   菅澤優衣香 → 大儀見優季
 HT   岩渕真奈 → 大野忍
 68分   瀬愛実 → 宮間あや
 73分   岩清水梓 → 川村優理
 83分   永里亜紗乃 → 鮫島彩
 87分   田中明日菜 → 宇津木瑠美
〜マッチポレポート〜

なでしこジャパンの2014年を締めくくる一戦は、中2日でのカナダ女子代表との2戦目。FIFA女子ワールドカップ2015の決勝が行われるスタジアムには14,328人の観客が集まりました。

日本は第1戦とスターティングメンバーを9人変えて臨みます。GKには福元選手、ディフェンスラインは右から有吉・岩清水・熊谷・上尾野辺の各選手。中盤はコンディションを考慮してスタメンを回避した宇津木選手に替わってボランチを阪口・田中の両選手とし、サイドハーフは右に岩渕選手、左に永里選手、前線は瀬選手・菅澤選手のコンビで試合をスタートさせます。前半、日本はドリブルやパスを細かくつないでチャンスを作り出そうとしますが、カナダも長いボールを使って攻撃の糸口を見出そうとします。先制点は33分、コーナーキックからでした。上尾野辺選手が蹴ったボールを相手選手がヘディングでクリア、こぼれたところを永里選手が左足で力強く振りぬき、代表初ゴールを決めてみせます。43分、カナダはロングボールをシンクレア選手が落とし、レオン選手がシュートするもバーの上。このまま前半を1-0で折り返します。

後半から試合はスピーディーな展開へ。58分、セットプレーからボールを奪われ、打たれたシュートが日本選手に当って角度を変え、同点とされます。68分、瀬選手に替わって宮間選手がピッチへ。後半から入った大野選手、大儀見選手とともに攻撃を仕掛けていきます。76分、相手のクリアミスに上手く合わせたのは大儀見選手。2-1で日本が再びリードします。83分には鮫島選手が途中出場で左サイドハーフのポジションに入り、直後から積極的に前線に絡んでいきます。試合がさらに動いたのはアディショナルタイム。カナダの選手が打ったシュートをブロックするもクリアを決められ、2-2に。すると試合終了間際、相手ディンフェンダーのボールを奪った鮫島選手がそのまま抜け出し、GKと1対1に。これを冷静に決め、試合終了。3-2で劇的な勝利を収めました。

カナダ女子代表との2連戦を2勝で終えたなでしこジャパン。7ヶ月後に迎えるFIFA女子ワールドカップに向けて課題と収穫を手にし、選手たちは次の代表活動まで各クラブで準備を進めます。

〜試合後のコメント〜

佐々木則夫 監督
来年のFIFA女子ワールドカップ決勝が開催されるスタジアムということもあってか、ファンタスティックな展開になりました。両チームの勝とうという強い意欲が内容に表れました。カナダは攻守にパワーがあり、非常に成長しているチームです。チームとして、また選手個々で、その間合いやコンタクトプレーが勉強になったと思います。この2試合のなかで反省点も多かったですが、体験できたことに意味がありますし、これを来年のワールドカップにつなげていきます。
スタジアムでは、多くの日の丸を掲げて応援していただきました。素晴らしい環境、素晴らしいピッチで試合を行い、努力を重ねて再びこの地に戻ってきたいという思いを強くしました。

永里亜紗乃 選手(1.FFCトゥルビーネ・ポツダム/ドイツ)
今日の試合はチャンスだと思っていましたし、自分自身にプレッシャーをかけてもいました。
(得点シーンは)あの場面でもたついていたらピンチを招くので、ボールが来たらダイレクトで打とうと思っていました。ずっと海外でやってきて、ああいうシュートを何度も見てきましたし、イメージは持っていました。代表初ゴールという意識はそんなにありません。
全体としてはもう少し落ち着いてプレーすべきところもありましたし、縦に抜ける場面があれば攻撃の幅がもっと広がったと思います。今後は、まずチームで結果を出すことが大事です。

鮫島彩 選手(ベガルタ仙台レディース)
宮間選手から前線で残っていていいから、という言葉がありました。相手のミスがあったからですが、ああいったシーンはなかなかありません。ボールを持っている間が10秒くらいに感じられて、左右どちらで打とうか考えながらシュートを打ちました。
カナダ女子代表との2連戦は、1戦目と2戦目では役割が違いましたが、サイドバックで出場した1試合目を終えてまだまだだな、と感じました。下がるタイミングやビルドアップなど課題が出てきたので、これを収穫と捉えて、コンディションを上げながらトライしていきたいと思います。

宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
交代出場だったので、みんなより元気なぶん、チームを助ける働きをしなければと思って入りました。3得点目に関しては、最後に一本チャンスがあると信じて鮫島選手を前線に残していました。足の速さを活かして、完璧な仕事をしてくれました。ほかの得点もいいかたちからの得点でしたが、こうした工夫が自分たちで出来たことは良かったです。失点に関してはセットプレーからのもので、これを経験できたことで、今後修正を図っていければと思います。

大儀見優季 選手(チェルシーレディースFC/イングランド)
決めなければいけない場面で得点を決めるのが自分の役割ですので、そういう意味で決められて良かったです。
(永里選手の得点について)彼女がこの試合にかける思いを知っていましたし、個人的にも嬉しかったです。海外に出て苦しい思いをしてきたなかで、やっと結果に結びついたと思います。