This site Japanese only...

なでしこリーグに所属する岡山湯郷Belleの応援/情報サイトです


ラ・マンガ国際大会2014 U-23女子代表HEADLINE


  開催期間:2014年2月24日〜3月5日





召集メンバー

  GK
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属
1 武仲 麗依
タケナカ レイ
1992.5.18 170cm 67kg INAC神戸
レオネッサ
18 井上 ねね
イノウエ ネネ
1995.6.28 176cm 67kg JFAアカデミー福島

日本体育大学
  DF      
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属
5 高村 ちさと
タカムラ チサト
1994.6.10 161cm 54kg アルビレックス新潟
レディース
4
三橋 眞奈
ミハシ マナ
1994.9.13 173cm 65kg 大阪体育大学
12
上野 紗稀
ウエノ サキ
1994.11.20 154cm 54kg ジェフ千葉レディース
2
石井 咲希
イシイ サキ
1995.7.3 161cm 48kg 浦和レッズレディース
3
乗松 瑠華
ノリマツ ルカ
1996.1.30 164cm 56kg JFAアカデミー福島

浦和レッズレディース
17 羽座 妃粋
ハザ ヒスイ
1996.3.16 167cm 55kg 日ノ本学園高

日本体育大学
  MF      
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属
7
杉田 亜未
スギタ アミ
1992.3.14 155cm 48kg 吉備国際大学

伊賀FCくノ一
8
柴田 華絵
シバタ ハナエ
1992.7.27 153cm 43kg 浦和レッズレディース
11
田中 陽子
タナカ ヨウコ
1993.7.30 157cm 47kg INAC神戸レオネッサ
14
吉見 夏稀
ヨシミ ナツキ
1993.8.5 161cm 54kg ノジマステラ神奈川
6
嶋田 千秋
シマダ チアキ
1992.2.18 165cm 58kg 日本体育大学

日テレ・ベレーザ
16
入江 未希
イリエ ミキ
1995.9.21 153cm 47kg 日ノ本学園高

ベガルタ仙台L
  FW
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属
10
吉良 知夏
キラ チナツ
1991.7.5 161cm 55kg 浦和レッズレディース
15
佐藤 楓
サトウ カエデ
1992.1.4 170cm 58kg スペランツァ大阪高槻
13
京川 舞
キョウカワ マイ
1993.12.28 161cm 52kg INAC神戸レオネッサ
9
田中 美南
タナカ ミナ
1994.4.28 163cm 55kg 日テレ・ベレーザ




ラ・マンガ国際大会 第1戦

第1戦 U-23アメリカ女子代表選 試合詳細

   U-23日本女子代表 0-1 U-23アメリカ女子代表 
 (前半0-0)
 
2014年3月1日(土) 現地時間12:00キックオフ 45分×2本
La Manga Pitch A(スペイン)
〜スターティングメンバー前半〜

  武仲麗依
  石井咲希、羽座妃粋、乗松瑠華、上野紗稀
  杉田亜未、吉見夏稀、柴田華絵、田中陽子
  吉良知夏、田中美南
〜控えメンバー〜

  井上ねね
  高村ちさと、三橋眞奈
  嶋田千秋、入江未希
  佐藤楓、京川舞
〜得点経過
 56分 Kealia Ohai(U-23アメリカ女子代表)
〜選手交代
 57分上野紗稀 → 高村ちさと
 63分吉見夏稀 → 嶋田千秋
 72分田中陽子 → 京川舞
 77分柴田華絵 → 入江未希
 86分田中美南 → 佐藤楓
〜マッチポレポート〜

2月26日に千葉でのトレーニングキャンプで新しくチームを結成してから、6日。初戦の相手はU-23アメリカ女子代表です。
昨日までの青空はすっかり厚い雲に覆われ、肌寒い日となりました。

試合前、中村監督は「相手との適切な距離感をゲーム開始から10分以内につかもう。ピッチにいる君たち自身が相手のシステムを見てゲームを読まなければならない。自分の良さを最大限に出し、チームコンセプトを守ってしっかりチームとして戦おう」と選手に檄を飛ばします。

アメリカボールでキックオフ。1分、日本が最初のゴールチャンスを迎えます。中盤で奪ったボールを田中陽子選手(INAC神戸レオネッサ)がうまくマークを外してアメリカディフェンスラインの裏に左足で浮き球のボールを出します。そこへ走り込んだ吉良知夏選手(浦和レッズレディース)が上手くボールをコントロールしますが、右足のサイドでのシュートは勢いがなく、アメリカGKに止められてしまいます。

その後は徐々にアメリカがペースを握ります。4分には日本ペナルティエリア付近のこぼれ球をMeleana Shim選手がシュートしますが、GK武仲麗依選手(INAC神戸レオネッサ)がゴール上に弾いて事なきを得ます。
その1分後、日本の右サイド裏からMaya Hayes選手がシュート、これは武仲選手が止めますが、ボールはペナルティエリア付近中央でフリーとなっているChioma Ubogagu選手の足元にこぼれます。さらにシュートを打たれますが、ゴールライン上に戻っていた上野紗稀選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)がクリアします。さらに13分にも左サイドからアメリカの選手がシュートを放ちますが、日本はクロスバーに助けられます。

16分には吉良選手、24分には杉田亜未選手(吉備国際大→伊賀フットボールクラブくノ一)がシュートを放ちますがいずれもゴールを割ることはできません。27分には田中(陽)選手もFKから直接ゴールを狙いますが、枠外となります。

その後も両チームはチャンスを迎えることができないまま、前半を0−0で折り返します。

56分、アメリカのスローイン。相手左サイドバックがボールを受けて前線に大きく蹴りこんだボールをKatherine Stengelが左足で止め、そのまま日本ペナルティエリアの角に走りこみます。羽座妃粋選手(日ノ本学園高→日本体育大)が必死についていきますが、GK武仲選手が出てきたタイミングでゴール前にグラウンダーで横パスを送られ、走りこんできたKealia Ohai選手に流し込まれ、アメリカに先制を許します。
日本は57分に上野選手に代えて高村ちさと選手(アルビレックス新潟レディース)を起用したのをはじめ、合計5人の新たな選手をピッチに送り出しましたが、最後までアメリカのゴールを割ることはできず、タイムアップとなりました。

3日には中1日でU-23ノルウェー女子代表との試合に臨みます。

〜試合後のコメント〜

中村順 監督
課題としていたコンパクトな守備はかなり出来たと感じています。攻撃面ではボールを持てましたが、フィニッシュが課題となりました。突破の部分は各選手に積極的にトライして欲しい部分です。敗れはしましたが、この試合中に良いプレー、良い部分もたくさん見えたと感じました。次戦に向け、攻撃面ではサイドチェンジとサイドからの崩し、守備面では最終ラインの押し上げやクロスへの対応をそれぞれ修正して臨みます。

杉田亜未 選手(FC吉備国際大学Charme→伊賀フットボールクラブくノ一)
結果として負けたことは悔しいです。相手がプレスをがちっとかけてくる中、日本の特徴である駆け引きの部分を意識してプレーしました。ボールを支配し、連動してプレーできた時間帯もかなりありましたが、ゴールを奪うことが最大の課題です。今日の敗戦から次の試合までにできることを修正して、ゴールに向かえるようにしたいと思います。

吉良知夏 選手(浦和レッズレディース)
攻撃面では決定的な場面を作りだせましたが、迎えたチャンスで決めきれていれば楽な試合展開になっていたと思うので、悔しいです。チームとしてセカンドボールを拾って回すことができたという手応えはあるので、次に繋げたいと思います。アメリカはプレスが速かったので、ボールタッチ数を減らしてテンポよくプレーできればよかったです。中1日で次の試合を控えているので、気持ちを切り替えて頑張ります。

武仲麗依 選手(INAC神戸レオネッサ)
トレーニングでやってきたように、ボールを味方DFやMFから受けて回すことは有効に出来ていたと思います。(失点の場面は)相手についていた羽座選手が振り切られ、相手選手のドリブルが大きくなったところを狙えたはずでしたが、判断に迷ってしまいました。自分の判断が良ければ、そのボールを奪えたはずなので悔しいです。今日はあまり出来ませんでしたが、近くにいる選手を1人とばしてサイドバックやサイドハーフへパスを出して、攻撃の起点となるようなプレーも今後出していきたいと思います。相手CKに対しては積極的に出ていけたので、次の試合でも同じようなプレーを続けていきたいです。

羽座妃粋 選手(日ノ本学園高校→日本体育大学)
(代表のユニフォームを着て試合をすることについては)沢山の人の想いを背負っているという実感がありました。試合前や試合開始直後は緊張していましたが、年上の人達が「試合を楽しもう」と声をかけてくれたので、気持ち的に楽になりました。海外のチームとの試合は初めてで、しかも相手は強いアメリカで、身体能力やスピードの違いを感じました。日本の、特に高校レベルでの試合では、ボールを持った相手にも身体を当てれば相手の体勢が崩れてボールを奪えましたが、今日の相手には身体を当てると逆にとばされるような身体の強さがありました。また、次のプレーを読んで先に動き出すことを心がけていましたが、相手のスピードが上回って前に行かれる状況が何度もありました。動き出しのタイミングや駆け引き、また、スピードに乗って裏に走らせないこと、攻撃のビルドアップといった部分が今後の課題です。

吉見夏稀 選手(ノジマステラ神奈川相模原)
個人的には日本代表として国際試合を行うのは初めてのことで、国を背負って戦うことへの緊張を感じました。対戦相手のアメリカは日本人にないスピードやリーチの長さがあり、慣れるのに時間がかかりました。素早い判断やパス、ドリブル、ファーストタッチで相手を置き去りにするプレーなど、通用した部分もありました。しかしファーストタッチが少しでも大きくなってしまうと、リーチが長い相手の足が出てきてしまうので、次の試合に向けてファーストタッチやロングシュートの質を少しでも改善したいです。もちろん、絶対に勝つことを第一に考えます。





ラ・マンガ国際大会 第2戦

第2試合 U-23ノルウェー女子代表 試合詳細

  U-23日本女子代表 2-1 ノルウェー女子代表 
(前半0-1)
 
2014年3月3日(月) 13:00キックオフ(現地時間)
@La Manga Pitch A(スペイン)
〜スターティングメンバー〜

  井上ねね
  高村ちさと、羽座妃粋、乗松瑠華、上野紗希
  杉田亜未、嶋田千秋、佐藤楓、入江未希
  吉良知夏、京川舞
〜控えメンバー〜

  武仲麗依
  石井咲希、三橋眞奈
  柴田華絵、田中陽子、吉見夏稀
  田中美南
〜得点経過
 20分 オウンゴール(U-23ノルウェー女子代表)
 53分 嶋田千秋(U-23日本女子代表)
 55分 嶋田千秋(U-23日本女子代表)
〜選手交代
 ハーフタイム 佐藤楓 → 田中美南
 ハーフタイム 上野紗稀 → 石井咲希
 58分 入江未希 → 柴田華絵
 63分 嶋田千秋 → 吉見夏稀
 73分 吉良知夏 → 田中陽子
 80分 羽座妃粋 → 三橋眞奈

〜マッチポレポート〜

2日前のU-23アメリカ女子代表戦に0−1で敗れ、中一日で気持ちを切り替えて臨んだ2戦目となりました。
スペインらしい青空が広がった暖かい日となりましたが、強い風がピッチに吹きつけました。

初戦からスターティングメンバーを6名入れ替え、北欧の強豪との試合に挑みます。
前半は風下でのスタートとなった日本。ボールを丁寧につないでペースをつくろうとしますが、体格に優るノルウェーの選手たちと強い向かい風に遮られ、なかなかノルウェーゴールに迫ることができません。

試合前の指示通り、左右のサイドからの攻撃を試みてCKやFKからもチャンスを作りかけるものの、決定的なチャンスが作り出せないまま時間が過ぎていきます。
20分、相手陣内深く、相手のスローインがセンターライン付近の羽座妃粋選手(日ノ本学園高→日本体育大)の近くにこぼれ、足を滑らせた羽座選手がパスを味方につなごうとします。しかし、そのボールをノルウェーが奪い、一気に日本ゴール前に迫ります。ワンツーで抜けだして日本の右サイドペナルティエリア近くからAndrine Stolsmo Hegerberg選手がシュートを打つも、これはGK井上ねね選手(JFAアカデミー福島→日本体育大)がブロック。こぼれたボールを再びつながれ、Camilla Christensen選手がシュート。ジャストミートしなかったものの、ゴール前に戻っていた羽座選手の足に当たってコースを変え、先制を許してしまいます。
その後、左サイドからの攻撃で佐藤楓選手(スペランツァFC大阪高槻)や入江未希選手(日ノ本学園高→ベガルタ仙台レディース)がノルウェーゴールに迫りますが、いずれもGKの堅守にあい、前半は1点のビハインドで折り返します。

後半は風上に立ち、立ち上がりから相手を圧倒してノルウェー陣内で試合を進めます。
53分、乗松瑠華選手(JFAアカデミー福島→浦和レッズレディース)が前線へパス。相手選手の足にあたって浮いたボールはノルウェーゴールエリア近くにバウンドし、ゴール前に詰めていた嶋田千秋選手(日本体育大学→日テレ・ベレーザ)が田中美南選手(日テレ・ベレーザ)からのボールを落ち着いて決め、日本が同点とします。

同点ゴールからわずか2分後、ノルウェーDFのバックパスを受けたGKのキックが風に押し戻され、それをインターセプトした嶋田選手がゴール正面20m付近まで持ち上がって思い切ったシュートを放ちます。これが決まり、逆転に成功します。

その後もボールを圧倒的に支配してノルウェー陣内で試合を進めた日本でしたが追加点を挙げることはできず、嶋田選手の貴重な2得点によって勝利を収めることが出来ました。

大会最終戦の対戦相手、U-23イングランド女子代表は1試合目をスウェーデンと1−1で引き分け、第2戦ではドイツに2-4で敗れており、まだ白星がありません。チェルシーやアーセナルといった強豪クラブでプレーする選手たちを擁するこのチームとの対戦は、3月5日に行われます。

〜試合後のコメント〜

中村順 監督
試合前には守備の面でファーストボール、セカンドボール、クロスへの対応をしっかりしようと話をしました。セカンドボールをとられて失点したことは残念でしたが、次の試合にむけての継続的な課題と捉えています。風上に立った後半は相手に前線からプレッシャーをかけてボールを奪い、上手くいったと思います。初戦のアメリカ戦とあわせ、18名の選手全員がピッチに立ちました。少人数での戦いでもあり、2つ以上のポジションをこなせることも重要です。5日の最終戦はこの2試合を見て考えるベストメンバーで臨み、チームとして勝利を目指したいと思います。

嶋田千秋 選手(日本体育大→日テレ・ベレーザ)
アメリカ戦では味方DFのラインに入り込んでしまって前線との関わりが難しかったので、(杉田選手との)ボランチの2人でタテ関係を作って前目にポジションを取るよう修正しました。個人的にも初戦より余裕を持ってプレーできましたし、得点できたことが一番良かったです。(2点目は)吉良選手や田中(美南)選手が良いディフェンスをしてくれ、そこにボールが来ると思っていました。ボールを奪ってからは思い切ってシュートを打ちました。次の試合は先制点をとって勝ちたいです。

田中美南 選手(日テレ・ベレーザ)
0-1での後半からの出場だったので、まずチームとして点を取り、勝利することを考えました。(1点目は)粘ればチャンスが来ると思っていましたし、嶋田選手が良いポジションにいたのでボールを送りました。前半は強風の風下だったのでやりづらそうでしたが、後半は風上となって優位に立つことができました。次の試合に向けて映像をしっかり振り返り、できたところを上手く組み合わせ、よくなかったところはしっかり修正して、得点という結果を残したいです。

乗松瑠華 選手(JFAアカデミー福島→浦和レッズレディース)
風が強いなかでの試合で、前半を乗り越えれば後半は必ず得点できると思っていました。前半は風下だったので、最終ラインを少し低めにし、GKのポジションを高めにとってもらって対応しました。次の試合でも天候を含め何が起こるかわかりませんが、どんな状況になってもしっかり適応し、自分たちの持ち味を出して主導権を握る試合をしたいです。

京川舞 選手(INAC神戸レオネッサ)
アメリカ戦の反省を活かしてサイド攻撃やスルーパスによって相手の守備陣を崩すことを意識して試合に入りました。前半に相手に得点を取られてしまいましたが、その後も自分たちらしくポゼッションできたと思います。序盤は強風の影響への対応が良くないところもありましたが、すぐに修正してプレーできるようになりました。課題としては、ペナルティエリア付近の最後の崩しで、パスなのか縦に仕掛けてシュートなのかクロスを上げるのかという判断が悪く、ミスになったりシュートができないことが多かったので、次に向けて考えたいと思います。

入江未希 選手(日ノ本学園高→ベガルタ仙台レディース)
アメリカ戦までは時差ボケがありましたが、だいぶこちらの時間に身体も慣れました。(スタメンと聞いて)試合前は緊張していないと思っていましたが、プレーをしていて息が上がるのが早く、試合終了後には日本での試合では経験したことがなかったくらいどっと疲れを感じました。欧米の選手は一人ひとりのプレッシャーが日本とは全く違っていました。アメリカ戦ではゴールに絡むプレーが少なかったので、そこを意識して入りましたが、パスの精度が低かったりサイドのポジショニングが良くなかったのが現状です。次の試合ではゴールかアシストを決め、結果を残したいです。






ラ・マンガ国際大会 第3戦

第3戦 U-23イングランド女子代表 試合詳細

   U-23日本女子代表 4-0 U-23イングランド女子代表 
(前半2-0)  
 
2014年3月5日(水) 現地時間16:00キックオフ 45分ハーフ
La Manga Pitch A(スペイン)
〜スターティングメンバー〜

  武仲麗依
  石井咲希、羽座妃粋、乗松瑠華、高村ちさと
  杉田亜未、嶋田千秋、柴田華絵、京川舞
  吉良知夏、田中美南
〜控えメンバー〜

  井上ねね
  上野紗希、三橋眞奈
  田中陽子、吉見夏稀、入江未希
  佐藤楓
〜得点経過
 8分 吉良知夏(U-23日本女子代表)
 17分 田中美南(U-23日本女子代表)
 66分 田中美南(U-23日本女子代表)
 76分 吉良知夏(U-23日本女子代表)
〜選手交代
 ハーフタイム 柴田華絵  →  入江未希  
 ハーフタイム 嶋田千秋  →  吉見夏稀  
 68分 高村ちさと  →  上野紗稀  
 71分 田中美南  →  田中陽子  
 76分 吉良知夏  →  佐藤楓  
 82分 京川舞  →  三橋眞奈  

〜マッチポレポート〜

ラ・マンガ国際大会の最終戦を迎えました。風もあまりなく、現地入りして以来最高のコンディションとなりました。
ここまでアメリカ戦、ノルウェー戦で相手に先制点を許しているため、無失点での勝利を誓います。
中村監督も「君たちは2020年のオリンピックや2023年のワールドカップでなでしこジャパンの中心になるべき年代だ。ここでいろいろな経験を積んで、スキルを磨こう。今日はこのチームで最後の試合になる。チームとしてのタスクをこなしながら、自分自身の強さを90分間、最大限に発揮しよう!」とチームをピッチに送り出します。

試合開始早々にイングランドの選手にこの日最初のシュートを打たれたものの、その後は日本がパスをつなぎ、徐々にペースを掴みます。

迎えた8分、杉田亜未選手(吉備国際大→伊賀フットボールクラブくノ一)からのパスに、DFラインの裏に走りだした吉良知夏選手(浦和レッズレディース)が抜け出し、GKとの1対1を落ち着いて決めて先制します。
さらにその9分後、左サイドを崩した高村ちさと選手(アルビレックス新潟レディース)が中央にクロスを入れ、ゴール前の混戦から田中美南選手(日テレ・ベレーザ)が押し込んで2点目とします。

35分にも田中(美)選手、京川舞選手(INAC神戸レオネッサ)のコンビネーションから京川選手が放ったシュートはクロスバーを直撃、その跳ね返りを吉良選手が狙います。何度か決定機を迎えるものの、前半は2点のリードで折り返します。

後半は柴田華絵選手(浦和レッズレディース)から入江未希選手(日ノ本学園高→ベガルタ仙台レディース)、嶋田千秋選手(日本体育大→日テレ・ベレーザ)から吉見夏稀選手(ノジマステラ神奈川相模原)へと、2名の選手を入れ替えて臨みます。
66分に左サイドでパスを受けた京川選手がドリブルからスルーパス。これを中央で受けた田中美南選手が決め、3点目をマーク。
さらに75分には吉良選手がペナルティエリア内で倒されて獲得したPKを自ら決めて 4点目とします。

その後も危なげなく試合を進め、イングランドを圧倒して4−0の大差で勝利、大会を2勝1敗の勝ち越しで終えました。

〜試合後のコメント〜

中村順監督
前半の早い時間帯に先制点を挙げることができ、その後の展開を楽に進める事ができました。イングランドの強いプレスを回避して得点を重ねられたことが良かったです。(前半には)イージーミスが多かったので、ハーフタイムには慌てずにボールを動かそうと選手に声をかけました。今日の試合では、守備面でしっかりした組織で高い位置でボールにプレスを掛け、奪ってカウンターを仕掛けることができたと思います。

杉田亜未選手(吉備国際大→伊賀フットボールクラブくノ一)
今回の大会ではキャプテンとして、これまでの経験を通じて伝えられるところは伝えようとコミュニケーションを積極的にとり、また周りの選手の考え方を吸収したいと思っていました。チーム力としては非常に高かったと思いますし、まわりの選手たちに助けられてキャプテンの重責をこなすことが出来ました。個人としては、仕掛けや展開を意識しましたが、千葉で行われたなでしこジャパンとのキャンプでもまだ自分の判断が遅いと感じ、大会でも同様だったので、ゲームを作り出すボランチとしての役割をもっと高いレベルでこなせるようにしたいです。チームが解散してしまうことには寂しさも感じますが、今後はリーグなどで対戦相手として戦い、お互いに成長していきたいと思います。

吉良知夏選手(浦和レッズレディース)
早い時間に得点することができ、試合でのチームの流れをつかむことができてよかったです。試合を重ねるごとにチームとして良いプレーができてきたと思いますし、得点し、勝利することができたことが良かったと思います。(副キャプテンでしたが)キャプテンの杉田選手がチームをまとめてくれていたのでそれをサポートするような形でやってきました。得点を挙げることでチームを引っ張ることができると思っていましたが、最初の2試合では得点がなく、そういう意味で今日の結果は大切なことでした。

田中美南選手(日テレ・ベレーザ)
1点目は高村選手が良い形でボールを運んで横パスを送ってくれたので、それを蹴るだけでした。2点目は高村選手と京川選手が良いコンビネーションで抜けだしてくれ、そこでほぼ得点が決まりました。イングランドは前から球際も強く、日本ではできない経験が出来ました。結果を求めてきたので、最後は内容的にも良い方向に向かえたと思います。日本に戻っても、なでしこジャパンに選ばれるように、チームでしっかりと頑張りたいと思います。

乗松瑠華選手(JFAアカデミー福島→浦和レッズレディース)
今日はチームとしては4得点を挙げることができ、これまでやってきたことが出せた試合になったと思います。個人的には、ディフェンスラインからのパスミスによってピンチを招いたことが残念です。イングランドがワントップでセンターバックの(乗松選手か羽座選手の)どちらかがフリーになるので、ボールを運んで相手を引き寄せてからパスしようと心がけました。これまでの2試合でトライできなかったことを今日はトライできました。今大会で手応えを感じたところもありましたし、できなかった部分はチームに戻ってトレーニングしたいと思います。