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なでしこリーグに所属する岡山湯郷Belleの応援/情報サイトです


なでしこジャパン AFCアジアカップ 2014in ベトナムHEADLINE


 開催期間:2014年5月14日(水)〜25日(日)






召集メンバー

  GK
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/失点
1 福元 美穂

フクモト ミホ
1983.10.02 165cm 66kg 岡山湯郷Belle 71/-71
18 海堀 あゆみ

カイホリ アユミ
1986.09.04 170cm 64kg INAC神戸レオネッサ 41/-35
21 山根 恵里奈

ヤマネ エリナ
1990.12.20 187cm 78kg ジェフ千葉L 6/-5
  DF      
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点
5 上尾野辺 めぐみ

カミオノベ メグミ
1986.03.15 157cm 52kg アルビレックス新潟L 25/2
3 岩清水 梓

イワシミズ アズサ
1986.10.14 162cm 54kg 日テレ・ベレーザ 99/8
2 有吉 佐織

アリヨシ サオリ
1987.11.1 159cm 52kg 日テレ・ベレーザ 17/0
19 宇津木 瑠美

ウツギ ルミ
1988.12.5 168cm 62kg モンペリエHSC(仏) 66/5
4 長船 加奈
オサフネ カナ
1989.10.16 170cm 55kg ベガルタ仙台L 8/0
23 高畑 志帆
コウハタ シホ
1989.11.12 165cm 55kg 浦和レッズL 0/0
22 乗松 瑠華
ノリマツ ルカ
1996.1.30 164cm 56kg 浦和レッズL 0/0
4 小原 由梨愛
オバラ ユリア
1990.9.4 161cm 52kg アルビレックス新潟L 0/0
  MF      
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点
10 澤 穂希

サワ ホマレ
1978.09.06 164cm 55kg INAC神戸レオネッサ 179/80
8 宮間 あや

ミヤマ アヤ
1985.01.28 157cm 50kg 岡山湯郷Belle 112/27
9 川澄 奈穂美

カワスミ ナホミ
1985.09.23 157cm 50kg INAC神戸レオネッサ 31/8
6 阪口 夢穂

サカグチ ミズホ
1987.10.15 165cm 58kg 日テレ・ベレーザ 53/16
20 川村 優理
カワムラ ユウリ
1989.5.17 167cm 55kg ベガルタ仙台L 4/0
14 木龍 七瀬

キリュウ ナナセ
1989.10.31 161cm 51kg スカイブルーFC(米) 8/0
12 中島 依美

ナカジマ エミ
1990.9.27 158cm 51kg INAC神戸レオネッサ 10/1
16 猶本 光
ナオモト ヒカル
1994.3.3 157cm 50kg 浦和レッズL 0/0
24 杉田 亜未

スギタ アミ
1992.3.14 155cm 48kg 伊賀FCくノ一 0/0
  FW
 No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点
7 丸山 桂里奈
マルヤマ カリナ
1983.03.26 163cm 56kg スペランツァFC
大阪高槻
77/14
17 大儀見優季

オオギミ ユウキ
1987.07.15 168cm 60kg チェルシーレディースFC
(英)
107/48
15 菅澤 優衣香
スガサワ ユイカ
1990.10.5
168cm 62kg ジェフ千葉L 12/2
19 高瀬 愛実

タカセ メグミ
1990.11.10 164cm 63kg INAC神戸レオネッサ 26/4
11 吉良 知夏
キラ チナツ
1991.7.5 161cm 55kg 浦和レッズL 0/0
25 後藤 三知
ゴトウ ミチ
1990.7.27 165cm 55kg 浦和レッズレディース 3/2
      ※高畑志帆選手、乗松瑠華選手、猶本光選手、吉良知夏選手、杉田亜未は代表初選出。
      ※長船選手が病気の為、小原由梨愛選手が初招集。
      ※杉田亜未選手、後藤三知選手は追加召集。





大会結果

 なでしこジャパン 
準優勝  オーストラリア 3位  中国
4位  韓国 5位  タイ 6位  ベトナム

決勝トーナメントの結果

       

グループリーグの結果

順位 国名 勝点 得点 失点 得失点
1  日本 7 2 1 0 13 2 +11
2  オーストラリア 7 2 1 0 7 3 +4
3  ベトナム 3 1 0 2 3 7 -4
4  ヨルダン 0 0 0 3 2 13 -11
順位 国名 勝点 得点 失点 得失点
1  韓国 7 2 1 0 16 0 +16
2  中国 7 2 1 0 10 0 +10
3  タイ 3 1 0 2 2 12 -10
4  ミャンマー 0 0 0 3 1 17 -16





グループリーグ 第1試合

アメリカ戦:詳細

 なでしこジャパン 2-2 オーストラリア女子代表 
(前半1-0)
     
 
2014年05月14日 20:15 KickOff @トンニャットスタジアム(ベトナム)
~スターティングメンバー~

  山根恵里奈
  有吉佐織、岩清水梓、宇津木瑠美、
     中島依美、川村優理
  阪口夢穂、宮間あや、川澄奈穂美
  吉良知夏、高瀬愛実
~控えメンバー~

  福元美穂、海堀あゆみ
  上尾野辺めぐみ、乗松瑠華、高畑志帆
  澤穂希、木龍七瀬、猶本光
  丸山桂里奈、菅澤優衣香
~得点経過
 21分 Caitlin Foord(オーストラリア)
 64分 Lisa de Vanna(オーストラリア)
 71分 オウンゴール(日本)
 84分 大儀見優季(日本)
~選手交代
 34分 吉良知夏 → 大儀見優季
 67分 中島依美 → 木龍七瀬
 79分 高瀬愛実 → 後藤三知

警告・退場
 90+2分  川村優理(日本)
~マッチポレポート~
ワールドカップ出場権獲得、そして初のアジア制覇を目指して挑む「AFC女子アジアカップ ベトナム 2014」がホーチミンで開幕し、なでしこジャパンはオーストラリアとの初戦を2-2のドローで終えました。
8日に国内で行われた親善試合・対ニュージーランド戦と同じメンバーで臨んだ日本は、21分、カウンターからオーストラリアに得点を許します。34分に吉良選手に代わって大儀見選手を投入し、徐々にボールを支配して試合を進めるものの、後半、日本の右サイドからボールを運ばれさらなる失点。それでも71分にオウンゴール、84分に大儀見優季選手の得点で試合を降り出しに戻します。その後も途中交代の木龍選手や大儀見選手を中心にさらなる得点チャンスを生み出すものの、初戦をドローで終えました。
第2戦で対戦するベトナム女子代表はヨルダン女子代表に3-1で勝利。勢いをもって、日本戦に向かってきます。
こちらも中1日のスケジュールや暑さを考慮したコンディション調整、課題の修正を図り、全力でベトナム戦に臨みます。

~試合後のコメント~

佐々木則夫 監督
初戦は重要ですし、ピッチコンディションや相手の状況を含めて準備を進めてきましたが、いいかたちで試合をスタートすることができず、逆に警戒していたショートカウンターやドリブルから得点につなげられてしまいました。ボールを保持していたときの失われ方を含めて、守備のバランスや連携を次戦に向けていま一度確認する必要があります。ただ選手たちは諦めることなく、2点のビハインドから追いついてくれ、非常にがんばってくれました。
第2戦で対戦するベトナムは、ワールドカップ出場権を獲得するための勢いがあり、その勢いを選手一人一人のプレーから感じます。集中して臨みたいと思います。

宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
勝つことを目標にしていたので、この結果はかなり悔しいです。ただ0-2のビハインドから追いついたことはチームの力に変えていきたいと思います。ゲームを支配していても、体格のある相手に1発で失点してしまうことは気を付けていたのですが、やられてしまう場面もまだまだ多くあり、反省しなければいけません。世界チャンピオンのワッペンをユニフォームに付けている以上、負けていい試合など一つもありません。全員がもっともっと強い気持ちを持ってベトナム戦に臨みたいと思います。

阪口夢穂 選手(日テレ・ベレーザ)
前半は、途中から落ち着きはじめてボールを回すことができましたが、立ち上がりはオーストラリアの勢いになかなか前にボールを運ぶことができませんでした。失点シーンは、1失点目は攻め上がりのときにボールを失い、陣営が整いきらなかったところをやられてしまった。警戒していた部分でしたが、うまくボールを入れられてしまいました。2失点目も、外から来た相手に対し、こちらの対応が十分ではありませんでした。2点追いついたことはプラスに捉えたいですし、3点目を取るチャンスがあっただけに悔しいです。

大儀見優希 選手(チェルシーレディースFC)
いいボールが来たので決めるだけでしたが、他にもチャンスがあったのでそれを決めきらなくてはいけません。追いついてよかったですが、勝てる試合だったと思います。途中交代でしたが、前線でタメを作って味方が上がる時間を増やし、なるべく前でプレーできるように工夫しようと思って入りました。大会にはあと2戦しか居られないので、残りもフル出場するつもりで全力で準備して挑みます。 






グループリーグ 第2試合

ベトナム戦:詳細

 なでしこジャパン 4-0 ベトナム女子代表 
(前半1-0)
 
2014年05月16日 20:15 KickOff @トンニャットスタジアム(ベトナム)
~スターティングメンバー~

  福元美穂
  上尾野辺めぐみ、岩清水梓、有吉佐織
  澤穂希、宮間あや、川澄奈穂美、
     川村優理、木龍七瀬
  大儀見優季、菅澤優衣香
~控えメンバー~

  海堀あゆみ、山根恵里奈
  宇津木瑠美、乗松瑠華、小原由梨愛
  阪口夢穂、中島依美、猶本光
  丸山桂里奈、高瀬愛実、吉良知夏、後藤三知
~得点経過
 44分 川澄奈穂美(日本)
 65分 木龍七瀬(日本)
 69分 大儀見優季(日本)
 87分 川澄奈穂美(日本)
~選手交代
 68分 木龍七瀬 → 丸山桂里奈
 73分 大儀見優季 → 高瀬愛実
 80分 宮間あや → 宇津木瑠美
~マッチポレポート~
「AFC女子アジアカップ ベトナム 2014」グループステージ第2戦、なでしこジャパンはベトナムと対戦し、4-0で勝利しました。
初戦のスターティングメンバーから6名を入れ替えた日本は、自陣で人数をかけて守るベトナムに対し、序盤から積極的に攻めていきます。相手にはチャンスを作らせないものの、なかなかゴールを割ることができない時間帯が続きます。すると44分、コーナーキックから上尾野辺選手がつないだボールを川澄選手がシュート。待望の先制点を挙げ、1-0で前半を折り返します。
後半からは、前半左サイドハーフの川澄選手と右の木龍選手がポジションを替えてスタートします。65分、初戦・オーストラリア戦でも積極的な仕掛けを見せていた木龍選手が、こぼれたボールにヘディングで反応して代表初得点を挙げます。さらに69分にも川澄選手の右からのクロスに大儀見選手が合わせてゴール。最後は87分に川澄選手がこの日2得点目を挙げ、4-0で試合を終えました。
グループAではオーストラリアがヨルダンを3-1で下し、結果、日本とオーストラリアが勝ち点4で並びました。ベトナムが勝ち点3、ヨルダンが勝ち点0のため、18日(日)に行われるグループステージ最終戦で勝ち点1を獲得すると、準決勝進出、FIFA女子ワールドカップ出場権獲得が決定します。
~試合後のコメント~

佐々木則夫 監督
ベトナムの戦い方はイメージしていた通りで、簡単にいかないことは予想していました。後半に入ってからは、選手たちのスキルや戦術を活かしてプレーをすることができたと思います。
第3戦で対戦するヨルダンは、この大会中でも試合ごとに良くなっていますし、沖山監督が作り上げてきた結果だと思います。最大限努力をして勝利したいです。選手たちのコンディションを見極め、勝ち点3がとれるメンバー構成で臨みます。また同時に経験の少ない選手をこの雰囲気のなかで経験させ、決勝トーナメントへつなげていきたいと考えています。

木龍七瀬 選手(スカイブルーFC)
我慢の試合でした。スリッピーな芝でしたがボールが走らず、ドリブルもつまってしまう場面がありました。攻撃の部分で、自分の仕掛けだけではなくて、味方にスペースを空けるなどどうにか流れを作っていければと思っていました。何度もチャンスはありましたが、今日のような試合ではきれいにやるだけではなくて泥臭くやることも大事です。あんなかたちでしたが、入ってよかったです。。

上尾野辺めぐみ 選手(アルビレックス新潟レディース)
前半は自分たちが思ったようなリズムが作れず苦しい展開でしたが、後半からボールを動かしてトップに当てるという意図が明確になりました。これを前半から出せていればもっとよかったと思うので、次につなげていきたいです。個人的には、後半にトップに当てる意識が強すぎてキックミスもあったので、もう少し使い分けができればと思います。ディフェンスとして無失点に抑えられたことは良かったですし、当てて受ける動きに加えて精度やシュートといった攻撃に絡むプレーを上げていきたいです。

宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
今日のように自分たちがボールを持っている時間が長く、引いて守ってくる相手と対戦して、忘れかけていた課題が見つかった試合でもありました。焦れずにやるしかないですが、世界との戦いにもつながってくるので、こうした相手に対して工夫を考えていきたいです。






グループリーグ 第3試合

ヨルダン戦:詳細

 なでしこジャパン 7-0 ヨルダン女子代表 
(前半2-0)
2014年05月18日 19:15 KickOff @ビンズンスタジアム(ベトナム)
~スターティングメンバー~

  海堀あゆみ
  小原由梨愛、乗松瑠華、高畑志帆
  阪口夢穂、中島依美、猶本光、宇津木瑠美
  吉良知夏、高瀬愛実、後藤三知
~控えメンバー~

  福元美穂、山根絵里奈
  岩清水梓、神尾野辺めぐみ
  宮間あや、川澄奈穂美、澤穂希、
     木龍七瀬、杉田亜未
  丸山桂里奈、菅澤優衣香、大儀見優季
~得点経過
 25分 吉良知夏(日本)
 45+1分 中島依美(日本)
 49分 阪口夢穂(日本)
 69分 オウンゴール
 75分 中島依美(日本)
 81分 阪口夢穂(日本)
 90+3分 吉良知夏(日本)
~選手交代
 60分 宇津木瑠美 → 杉田亜未
 72分 高畑志帆 → 澤穂希
 74分 高瀬愛実 → 大儀見優季


警告・退場
 75分  Sama'a Alsufy(ヨルダン)
~マッチポレポート~
AFC女子アジアカップ ベトナム 2014はグループステージ最終戦を迎え、なでしこジャパンはヨルダン女子代表に7-0で勝利し、2015年にカナダで開かれるFIFA女子ワールドカップの出場権を獲得しました。1991年の第一回から、7大会連続での出場となります。
キックオフ直前のベンチ前での円陣、ベンチスタートとなった宮間選手は「みんなでワールドカップ決めるよ」の一言をかけて選手たちをピッチに送り出しました。浦和レッズレディースでもコンビを組む高畑選手と乗松選手のディフェンスライン、右サイドバックの小原選手、阪口選手とボランチに入った猶本選手など代表スタメン初出場の選手を揃え、第1戦、2戦とはメンバーをがらりと変えて臨みました。
前半から試合をコントロールし、日本は積極的にゴールへと向かっていきます。チャンスが続くなか、25分、宇津木選手からのクロスにあわせて吉良選手が代表初ゴールを決めます。アディショナルタイム、阪口選手のシュートをゴールポストがはじき、中島選手が冷静にシュート、2-0で折り返します。
後半から宇津木選手がボランチへ、猶本選手が左サイドバックに入ります。49分、阪口選手のゴールで3点目とすると69分には中島選手のシュートが相手のオウンゴールを誘い4点目。その後も中島選手の直接FK、阪口選手、吉良選手のゴールで追加点を挙げ、7-0の勝利で試合を終えました。
グループAは日本とオーストラリアが勝ち点7で並んで準決勝進出、ワールドカップ出場を決めました。
準決勝は22日(木)17:15キックオフ、すでにワールドカップ出場を決めている中国、韓国のいずれかになります。チームはリカバリーを経て、20日から本格的な準備に入ります。
~試合後のコメント~

佐々木則夫 監督
ワールドカップ出場権のために勝ち点3を得ること、グループ1位で突破するために得点を多くとること、この2つを課題とした試合でしたが、いい準備をして、若い選手たちがこれに取り組んでくれました。グループステージ3試合で、登録選手25名全員がピッチに立ちました。大儀見選手はイングランドに戻りますが、準決勝、決勝に向けてコンディションや練習でのパフォーマンスを見ながらメンバーを決めたいと考えています。準決勝で対戦しうる中国は各選手が非常にパワーを持ったチーム。また韓国も身体的、スキル両面で高い能力を持つFWを持ちながらもチームとしてまとまったバランスのとれたチームです。中3日ありますので、いい準備をして挑みます。

宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
新しい選手も多く、のびのびとやってくれる状況を作ることが私たちの役目だと思っていました。たくさん得点がとれて良かったです。ワールドカップ出場を決めましたが、私たちは優勝するためにここに来たので、チームとしてはまだまだです。一つになって、アジアカップのタイトルを獲りたいと思います。

阪口夢穂 選手(日テレ・ベレーザ)
ワールドカップ出場権がかかっていることを意識はしていましたが試合中は無我夢中で、実感がすぐにはわいてきませんでした。あくまで優勝を目指しているので、ここをひとつの通過点として、喜びはとっておきます。今日は代表経験の少ない選手も多く、自由にやってほしかったので、それをサポートしようと思っていました。ワールドカップにしても、スタメンの11人だけで戦っていくのは厳しいので、若手選手が一緒に伸びていけばチームは強くなっていくと思います。

吉良知夏 選手(浦和レッズレディース)
試合前に澤選手に「自信を持っていったら大丈夫。シュートは打たないと入らない」と言われていました。1点目は個人でもチームでも最初の得点で、自分のなかに勢いをつけることができました。前半で1点欲しかったので、それができて嬉しかったです。その後何回もチャンスがあるなかで、90分間ゴールに積極的に向かっていけたので、その意識があったことで2点目も入れることができました。大儀見選手が交代出場して、近くでプレーできるのが嬉しくて、ドキドキ、わくわくする気持ちがありました。近くでプレーしたことで学べた部分もあり、嬉しさと同時に吸収することができた試合になりました。

大儀見優季 選手(チェルシーレディースFC)
成長していけると感じましたし、次なる進化に向けて気付きがたくさんありました。3試合限定で、この大会に覚悟を持ってきましたが、自分のなかでは持っているものを見せきれたと感じています。

澤穂希 選手(INAC神戸レオネッサ)
今日は初めて代表でプレーする選手が何人かいたなかで勝ち点3を取ることができてチームとしても自信になったと思います。みんなが疲れている時間帯に大儀見選手と一緒にピッチに入って、試合がまた動き出して得点を重ねていくことができて良かったです。みんなで最後までこだわって、重ねていくことができましたし良いパフォーマンスだったと思います。これから準決勝、決勝といいコンディションを保って、チーム一丸となって進んでいきます。






準決勝

中国戦:詳細

 なでしこジャパン 2-1 中国女子代表 
(前半0-0、後半0-0、延長前半0-0)
 
2014年05月22日 17:15 KickOff トンニャットスタジアム(ベトナム)
~スターティングメンバー~

  福元美穂
  有吉佐織、岩清水梓
  阪口夢穂、宮間あや(C)、川澄奈穂美、
     澤穂希、中島依美、宇津木瑠美、川村優理
  高瀬愛実
~控えメンバー~

  海堀あゆみ、山根絵里奈
  小原由梨愛、上尾野辺めぐみ、乗松瑠華
  木龍七瀬、猶本光、杉田亜未
  丸山桂里奈、吉良知夏、菅澤優衣香、後藤三知
~得点経過
 51分 澤穂希(日本)
 80分 Li Dongna(中国)
 122分 岩清水梓(日本)
~選手交代
 83分 澤穂希 → 吉良知夏
 87分 中島依美 → 木龍七瀬
 115分 木龍七瀬 → 菅澤優衣香


警告・退場
26分  Ren Guixin(中国)
56分  Zhang Rui(中国)
83分  澤穂希(日本)
85分  Li Jiayue(中国)
121分  Li Jiayue(中国)
121分  Li Jiayue(中国)
~マッチポレポート~

AFC女子アジアカップ ベトナム 2014は22日(木)、ホーチミンで準決勝を迎え、なでしこジャパンは中国に延長の末2-1で勝利し、決勝進出を決めました。

暑さとまとわりつくような湿気が残るなか、17:15にキックオフ。日本は高瀬選手、川澄選手のツートップ、阪口選手と澤選手のダブルボランチで試合をスタートさせます。セットプレーなどからチャンスを伺っていくも試合はなかなか動きません。45分には宮間選手、阪口選手とつないで川澄選手がシュートを打つも、ゴールバー右上へとわずかにずれ、0-0のまま試合を折り返します。
後半開始早々、51分、日本のコーナキック。ニアサイドから澤選手が合わせ、先制点を挙げます。守っては川村選手が身体を張り、福元選手と岩清水選手らが中心となって集中した守備を見せます。すると80分、守備に戻るなかで日本選手にハンドの判定。中国にPKを与え、1-1の同点とされます。83分には澤選手に代わって吉良選手が、87分には中島選手に代わって木龍選手をピッチに送り込みますが、このまま試合は延長戦へと入っていきます。
運動量の落ちない川澄選手、宮間選手、途中出場の菅澤選手も果敢にゴールへと向かいますが、得点に結びつきません。しかし延長のアディショナルタイム、宮間選手のコーナキックに岩清水選手があわせ得点すると、これが最後のプレーとなり、2-1で試合を制しました。
なでしこジャパンは2001年以来となる5大会ぶりの決勝進出。対戦相手はグループステージ初戦を引き分けたオーストラリアに決定しました。リベンジを果たすべく、選手たちも気持ちが入ります。中2日でコンディションを整え、最善の準備をして決勝戦に挑みます。

 ~試合後のコメント~

佐々木則夫 監督
厳しい試合になると予想はしていましたが、選手たちがよく辛抱してくれました。敬意を表したいと思います。タフなゲームを想定し、経験のある選手たちで試合をスタートしました。前半の立ち上がりは中国が思ったほどパワーをかけてきませんでしたが、そのタイミングで得点できればよりよかったと思います。コーナーキックの得点はいずれも彼女たちのアイディアからで、質の高いプレーが生まれました。試合内容には課題もありますが、何よりも、選手たちの勝利への意欲が最後の得点につながりました。準決勝を120分戦いましたので、決勝に向けていかにコンディションを整えるかが大事です。
これまで、私自身も準決勝の壁を乗り越えられずにいましたが、長くプレーしてきた多くの選手たちにとってもそれは同じです。アジアチャンピオンに輝いたフットサル日本代表にぜひ続きたいと思います。

宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
苦しい戦いでしたが、チーム力で勝ち切れたことがとても大きいです。延長になっても最後まで走り切れると思っていましたが、勝敗を決定したのは「勝つ気持ち」だと思います。
2得点ともに、コーナキックでフリーになったのが見えたので当てるだけでした。特に2得点目は岩清水選手と感覚を共有することができた、いいタイミングでした。
なかなか崩しきれませんでしたが、ボールを持っている選手に対して、試合の流れを変えるための追い越すプレーがなかったと感じています。逆に、中国はそれができていました。サポートの質やタイミングで変わってくるはずです。準決勝でもたついているようではいけませんが、苦しい戦いを経験していない選手たちがこれを体感できたのは良かったです。ただ、そうするのか、結果的にただの120分とするのかは今後の自分たち次第だと思います。

岩清水梓 選手(日テレ・ベレーザ)
しんどい試合でした。90分で決着をつけたかったですが、決められてよかったです。宮間選手からのボールがよかった。1点目もわざと相手をブロックして澤選手がフリーになって、うまくいきました。守備陣としても、課題はありますが、相手のクロスなど集中した守備ができたと思います。

澤穂希 選手(INAC神戸レオネッサ)
得点は、岩清水選手が相手選手をブロックしてスペースを空けてくれたので、ただボールに当てるだけでした。結果を残せて良かったです。みんなが最後まで集中を切らさずに、一丸となってやった結果です。

福元美穂 選手(岡山湯郷Belle)
中の選手が集中を切らさずに動いてくれたことが一番ですし、走った選手の結果です。
若い選手が入ってきたからといって、ゴールを守るためにDFと協力してやるという姿勢は崩さずにやるだけですし、自分がやることに変わりはありません。チームとしては、世界で戦うためにはまだまだ今のままでは通用しないと思っているので、今日のような苦しい戦いに勝ったことは大きいです。これからチームとして成長できるように、また自分も成長できるように頑張りたいです。アジアカップの決勝戦は私自身は初めてになりますが、いい準備をして、ひとつになって戦います。






決勝

オーストラリア戦:詳細

 なでしこジャパン 1-0 オーストラリア女子代表 
(前半1-0)
 
2014年05月25日 20:15 KickOff トンニャットスタジアム(ベトナム)
~スターティングメンバー~

  福元美穂
  有吉佐織、岩清水梓
  阪口夢穂、宮間あや(C)、川澄奈穂美、
     澤穂希、中島依美、宇津木瑠美、川村優理
  高瀬愛実
~控えメンバー~

  海堀あゆみ、山根絵里奈
  小原由梨愛、上尾野辺めぐみ、乗松瑠華、高畑志帆
  木龍七瀬、猶本光、杉田亜未
  丸山桂里奈、吉良知夏、菅澤優衣香、後藤三知
~得点経過
 28分 岩清水梓(日本)
~選手交代
 65分 澤穂希 → 菅澤優衣香
 75分 中島依美 → 後藤三知
 83分 高瀬愛実 → 吉良知夏
~マッチポレポート~

AFC女子アジアカップ ベトナム 2014は25日(日)、ホーチミンで決勝戦を行い、日本女子代表(なでしこジャパン)がオーストラリア女子代表に1-0で勝利し、初のアジアカップ制覇を果たしました。

決勝は大会グループステージ初戦と同じ顔合わせとなったオーストラリアとの一戦。日本は準決勝と同じく福元選手がGKに、ディフェンスライン、ボランチも同じ布陣で臨みます。右サイドハーフには中島選手、左に川澄選手、1トップに高瀬選手、そして宮間選手を1.5列目の位置に配置して試合をスタートしました。前半立ち上がりの相手の勢いを警戒していた日本。オーストラリアはデバンナ選手を中心に突破を仕掛けてきますが、必死にくらいつき、集中した守備で大きなチャンスを作らせません。19分には澤選手からボールを受けた宮間選手が前線へスルーパスを入れるも高瀬選手はわずかにあわず。逆に23分にはショートコーナーを奪われデバンナ選手が一気にゴールへと迫ります。日本がチャンスを伺うなか、28分、左のコーナーキック。宮間選手から左サイドで受けた宇津木選手がゴール前にクロスを上げ、岩清水選手がゴール。大事な先制点を挙げます。その後も一進一退の状況が続き、65分には澤選手に替わって菅澤選手が、75分に後藤選手、83分に吉良選手が続けてピッチに送り出され、前線の活性化を図ります。試合は1-0で終了、岩清水選手の決勝点を守りきりました。ホイッスルの瞬間を宮間選手は「澤選手が9大会出場してきて、優勝がないなんておかしいと思っていた。彼女がいるチームで優勝できて良かったと思った」と振り返りました。1981年の日本女子代表の大会初出場から33年。初めてアジアの頂点に立ちました。
オーストラリア女子代表は準優勝、大会3位は韓国女子代表に2-1で勝利した中国女子代表となりました。日本はフェアプレー賞もあわせて授賞し、大会MVPにはキャプテンの宮間あや選手が選出されました。

 ~試合後のコメント~

佐々木則夫 監督
オーストラリアを相手に、前半は1、2回チャンスを作られましたが、髙瀬選手や宮間選手、そして中盤の選手たちを中心にアグレッシブな守備を見せ、相手の特徴を消すことができたと思います。得点後、リードしていることでこちらの勢いが少し落ちた部分もありましたが、福元選手を中心に素晴らしいプレーを見せてくれ、感謝しています。ここベトナムには初優勝のタイトルを獲るために来ましたので、結果は嬉しく思います。この大会で得た課題を、ワールドカップまでの準備期間で修正して高めていきたいと思います。

宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
アジアカップを獲る前にワールドカップで優勝していましたが、このタイトルが本当に欲しいとチームとして感じていました。こうして優勝すると今まで頑張ってきてよかったと思いますし、最高の気持ちです。
得点につながったコーナーキックはイメージ通りでした。その前にあったショートコーナーでミスをしていたので、ああいったつなぎ方に変えました。宇津木選手が素晴らしいキックでいいボールを入れてくれました。
MVPをいただきましたが、新しい選手たちもいたなかで、すべての選手が、チームとしての結果も優勝以上の意味があったと思います。まだまだチームとしても、個人としてもやらなければいけないことがあります。自分たちのペースで試合を進められる時間もまだまだ短いですし、パス&コントロールからすべて、レベルアップしなければいけません。チームとしての一体感を作ることを今後どう活かしていくかは自分たち次第ですし、所属クラブに戻ってどう各選手がそれを始めるかにかかっていると思っています。

宇津木瑠美 選手(HSCモンペリエ/フランス)
(優勝の瞬間は)みんながいて良かったな、と思いました。アジアを制してこそ世界で戦える、と選手同士で試合前に話をしていました。前半、あの位置からクロスを入れれば得点になることはイメージができていたので、無事に得点につながって良かったです。今大会は、左利きであったり、ボランチのポジションでもプレーする自分だからこそのサイドバックを見せることができたと思いますし、チームに少しでも貢献できたことが良かったです。自分のなかでも自信になりました。
自分たちがいい試合をするのはもちろんですが、関わってくれる人すべてにその熱が伝わってこそ、なでしこらしさが見せられると思っています。一生懸命結果を残して、がんばる姿で支えてくれる人に何かを返せたり、チームがより一丸となれる。これがさらに強くなれば、日本はもっと強くなれると思います。

髙瀬愛実 選手(INAC神戸レオネッサ)
最後は動けなかったですし、得点を挙げることができなかったのは悔しいですが、みんなで優勝できたことは本当に嬉しいです。自分としてもいい経験になった、プラスになった大会でした。「点を取る」ことは課題として残りましたので、それを今後また高めていきたいです。