※帯同選手として久野吹雪(伊賀FC)、薊理恵(AS埼玉)、後藤三知(浦和レッズL)、上辻佑実(ベガルタ仙台)
GK No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/失点 1 福元 美穂
フクモト ミホ1983.10.2 165cm 64kg 岡山湯郷Belle 75/-74 18 海堀 あゆみ
カイホリ アユミ1986.9.4 170cm 64kg INAC神戸
レオネッサ46/-38 21 山根 恵里奈
ヤマネ エリナ1990.12.20 187cm 79kg ジェフ千葉L 13/-8 DF No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点 2 近賀 ゆかり
キンガ ユカリ1984.5.2 161cm 53kg INAC神戸
レオネッサ92/5 12 上尾野辺 めぐみ
カミオノベ メグミ1986.3.15 157cm 50kg アルビレックス
新潟レディース27/2 3 岩清水 梓
イワシミズ アズサ1986.10.14 162cm 53kg 日テレ・ベレーザ 109/11 5 鮫島 彩
サメシマ アヤ1987.6.16 163cm 53kg INAC神戸
レオネッサ57/3 19 有吉 佐織
アリヨシ サオリ1987.11.1 159cm 52kg 日テレ・ベレーザ 30/0 20 川村 優理
カワムラ ユウリ1989.5.17 167cm 55kg ベガルタ仙台L 11/1 4 熊谷 紗希
クマガイ サキ1990.10.17 172cm 60kg オリンピック
リヨン
(フランス)58/0 MF No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点 7 安藤 梢
アンドウ コズエ1982.7.9 165cm 57kg フランクフルト
(ドイツ)119/18 8 宮間 あや
ミヤマ アヤ1985.1.28 157cm 52kg 岡山湯郷Belle 144/34 9 川澄 奈穂美
カワスミ ナホミ1985.9.23 157cm 51kg INAC神戸
レオネッサ67/18 6 阪口 夢穂
サカグチ ユメホ1987.10.15 165cm 58kg 日テレ・ベレーザ 85/26 14 田中 明日菜
タナカ アスナ1988.4.23 164cm 52kg INAC神戸
レオネッサ30/3 13 宇津木 瑠美
ウツギ ルミ1988.12.5 168cm 59kg モンペリエHSC
(フランス)74/5 20 永里 亜紗乃
ナガサト アサノ1989.1.24 165cm 59kg 1.FFCトゥルビーネ・
ポツダム(独)7/1 16 上辻 佑実
ウエツジ ユミ1987.11.30 158cm 54kg 日テレ・ベレーザ 1/0 22 横山 久美
ヨコヤマ クミ1993.8.13 155cm 54kg AC長野パルセイロ 初 FW No 選手名 生年月日 身長 体重 所属 出場/得点 11 大野 忍
オオノ シノブ1984.1.23 156cm 56kg ASエルフェン
埼玉
↓
アーセナルLFC
(イングランド)125/39 17 大儀見 優季
オオギミ ユウキ1987.7.15 168cm 58kg チェルシーLFC
(ドイツ)112/52 22 菅澤 優衣香
スガサワ ユイカ1990.10.5 168cm 62kg ジェフ千葉L 24/8 15 高瀬 愛実
タカセ メグミ1990.11.10 164cm 63kg INAC神戸
レオネッサ52/9
アメリカ 準優勝 フランス 3位 ドイツ 4位 スウェーデン 5位 ノルウェー 6位 デンマーク 7位 ブラジル 8位 スイス 9位 日本 10位 アイスランド 11位 ポルトガル 12位 中国
順位 国名 勝点 勝 引 敗 得点 失点 得失点 1 スウェーデン 6 2 0 1 7 4 +3 2 ドイツ 6 2 0 1 7 5 +2 3 ブラジル 4 1 1 1 3 3 0 4 中国 1 0 1 2 0 5 -5
順位 国名 勝点 勝 引 敗 得点 失点 得失点 1 アメリカ 7 2 1 0 5 1 +4 2 ノルウェー 4 1 1 1 4 4 0 3 スイス 4 1 1 1 4 5 -1 4 アイスランド 1 0 1 2 0 3 -3
順位 国名 勝点 勝 引 敗 得点 失点 得失点 1 フランス 9 3 0 0 8 2 +6 2 デンマーク 4 1 1 1 5 7 -2 3 日本 3 1 0 2 5 5 0 4 ポルトガル 1 0 1 2 2 6 -4
決勝戦 フランス 0-2 アメリカ 3-4位決定戦 スウェーデン 1-2 ドイツ 5-6位決定戦 ノルウェー 5-2 デンマーク 7-8位決定戦 ブラジル 4-1 スイス 9-10位決定戦 日本 2-0 アイスランド 11-12位決定戦 ポルトガル 3-3
PK
8-7中国
なでしこジャパン 1-2 デンマーク女子代表
(前半1-1)2015年3月4日(水) 14:10キックオフ 試合時間 90分
Bela Vista Municipal Stadium(ポルトガル/パルシャル)〜スターティングメンバー〜
山根恵里奈
近賀ゆかり、岩清水梓、熊谷紗希、鮫島彩
阪口夢穂、安藤梢、宮間あや、川澄奈穂美
大野忍、大儀見優季〜控えメンバー〜
福元美穂、海堀あゆみ
上尾野辺めぐみ、有吉佐織、川村優理
宇津木瑠美、田中明日菜、上辻佑実、永里亜紗乃
瀬愛実、横山久美、菅澤優衣香〜得点経過〜
2分 失点(デンマーク女子代表)
17分 安藤梢(なでしこジャパン)
58分 失点(デンマーク女子代表)〜選手交代〜
HT 安藤梢 → 永里亜紗乃
68分 大野忍 → 菅澤優衣香
83分 川澄奈穂美 → 瀬愛実
83分 近賀ゆかり → 有吉佐織
84分 阪口夢穂 → 宇津木瑠美〜マッチポレポート〜 日本は試合開始早々2分、ゴール前の混戦からこぼれたボールを決められ、先制を許します。17分、左サイドの川澄選手からのマイナスのボールを大儀見選手がシュート。ポストにはね返されますが、この日右サイドハーフに入っていた安藤選手が落ち着いて決め、同点に追いつきます。試合の流れを引き寄せたい日本は32分、宮間選手からのパスに抜けだした大儀見選手がシュートを放つなど攻撃の糸口をつかもうとしますが、チャンスを多く作り出す状況を作れません。38分にはディフェンスラインのパスを奪われて一気にゴール前へ持ち込まれるなど、ヒヤリとした場面を作られます。後半に入ってからもなかなかリズムを取り戻せない日本は58分、左サイドからクロスを上げられると、これをゴール前でダイレクトに決められてしまいます。試合はこのまま終了。2015年の初戦となったアルガルベカップ開幕戦を黒星でスタートすることになりました。グループステージ第2戦は中1日で行われるポルトガル戦。3月6日(金)12:10(日本時間21:10)キックオフです。〜試合後のコメント〜 佐々木則夫 監督
デンマークのカウンターやプレッシャーは予想通りではありましたが、プレスが来たときにパスミスが出て、相手の勢いに対してもその流れを変えることができませんでした。1得点は挙げることができましたが、同点にする能力が今はまだない、と反省するしかありません。ワールドカップに向けて学ぶべきことが多くありましたし、「負」の経験ではありますが、今後どれだけこの反省を活かしてやるかにかかっています。2戦目は絶対に負けられませんので、切り替えて、全員がしっかりと準備をして一戦一戦やっていきます。DF 4 熊谷紗希 選手(オリンピック・リヨン)
立ち上がりの一番注意しなければいけない時間帯に失点してしまい、後ろがしっかりしなくてはいけなかったと感じています。一人一人が各クラブで出来ることが異なるなかで、集まったときに「いかにチームになれるか」だと思います。試合のあとの反省も大事ですが、90分のなかでいかに修正するかが大切。負けは決して良くないですが、次につなげなくてはいけません。この3試合を無駄にせず、成長して、チームとしてより良くできるように取り組んでいきます。MF 8 宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
カウンターを受けるシーンやゲームの入り方を、チームとしておさえられていなかったと思います。練習の中で課題も出ていたところでしたが、失点をしてしまいました。もう少し攻撃の質を高め、守備のリスク管理をしなければいけませんでした。ミスだけではなく、ズレもあったので、今後修正を図っていきます。負けてしまっては何にもなりませんが、下を向いていても仕方がありません。まだ時間はありますので、今日の反省点を活かしていきたいと思います。FW 17 大儀見優季 選手(VfLウォルフスブルク)
トレーニングで感じていたことが、試合で出てしまいました。パスであったり、イメージのズレであったり、選手同士が互いに細かい部分で共通したイメージを描けていなかったことが、最終的にゴールにつながらなかった原因だと思います。MF 7 安藤梢 選手(1.FFCフランクフルト)
初戦を勝ちに行ったなかでこうした結果になってしまい、課題の残る試合となりました。積極的にいこう、と試合に入りましたが、立ち上がりが上手くいきませんでした。チームとしてもっと質を上げ、前からの守備ではボールを取り切ることに取り組みたいです。試合は続きますので、今日の反省をつなげていきたいと思います。MF 23 永里亜紗乃 選手(1.FFCトゥルビーネ・ポツダム)
同点の場面で試合に入りましたが、得点を決められず、もっとチャンスも作らなければいけませんでしたので、自分自身がまだまだだなと思いました。前半はベンチから見ていてデンマークのDFラインが高かったので、どう裏にボールを出すかが勝負と思っていました。大儀見選手の動き出しは速いので、見落としたらもったいない、と思って臨みました。今日はミスもあって上手くいかないこともありましたが、もう一度チームで話をして、新たな気持ちでポルトガル戦へ向かいたいです。自分が前から行くことによって、チームが勢いづけばと思います。
なでしこジャパン 3-0 ポルトガル女子代表
(前半1-0)2015年3月6日(金) 12:10キックオフ 試合時間 45分ハーフ
Algarve Stadium(ポルトガル/パルシャル)〜スターティングメンバー〜
福元美穂
上尾野辺めぐみ、有吉佐織、川村優理、田中明日菜
宇津木瑠美、上辻佑実、横山久美、永里亜紗乃
高瀬愛実、菅澤優衣香〜控えメンバー〜
海堀あゆみ、山根恵里奈
近賀ゆかり、岩清水梓、熊谷紗希、鮫島彩
阪口夢穂、安藤梢、宮間あや、川澄奈穂美
大野忍、大儀見優季〜得点経過〜
36分 川村優理(なでしこジャパン)
54分 横山久美(なでしこジャパン)
79分 菅澤優衣香(なでしこジャパン)〜選手交代〜
73分 宇津木瑠美 → 阪口夢穂
73分 永里亜紗乃 → 安藤梢
85分 菅澤優衣香 → 川澄奈穂美〜マッチポレポート〜 突風が吹く中で行われたこの試合、日本はメンバーを初戦から入れ替えて臨みました。ディフェンスラインは田中選手と川村選手がコンビを組み、右サイドバックに有吉選手、左に上尾野辺選手が入ります。中盤は上辻選手と宇津木選手、右サイドハーフに永里選手、左に代表初出場となった横山選手、前線は菅澤選手、瀬選手で試合をスタートします。
初戦同様、引いて守るポルトガルに対し、日本は攻撃の糸をなかなかつかめません。31分、中盤でボールを奪った宇津木選手がターンして前線へパス、菅澤選手が反応するもオフサイドを取られます。試合が動いたのは36分。コーナーキックのこぼれ球に川村選手が右足ボレーで振りぬき、先制に成功します。41分には、永里選手が右から中央に切り込んで横山選手にパス、シュートを放つも決まらず。追加点を狙いにいきますが、1-0で前半を折り返します。
後半、立ち上がりからボールを支配する日本。54分、左サイドでボールを受けた横山選手が中に切り込み、ゴール左隅に突き刺さる豪快なシュートを決め、2-0とします。代表デビュー戦でゴールを決めたのは、2013年の田中美南選手に次いで15人目。この得点で勢いづいた日本はシュートを積極的に打っていきます。79分には菅澤選手が川村選手からのパスに抜け出して右足でシュートを決め、3得点目。最後まで攻撃を仕掛けた日本でしたが、追加点は挙げられず、3-0で試合を終えました。
グループCでは、フランスがデンマークに4-1で勝利し、首位をキープ。次節の直接対決で日本は首位、さらには決勝進出を狙います。
〜試合後のコメント〜
佐々木則夫 監督
初戦を落とし、上位進出のために絶対に負けられない一戦となったこの試合に、全選手を入れ替えて臨みました。こうした状況のなかで勝てたことは良かったと思います。一戦目で課題として出たチェンジサイドも、もっと崩せれば良かったですが、トライする姿勢は見えました。初出場の横山選手には思い切ってプレーし、ドリブルを出していけ、と伝えて送り出しました。守備や連携など様々な部分で学ばなければいけない部分が多くあるものの、ゴールへの嗅覚、奪う意欲は見せてくれました。これを自信にして、パワーアップすることを求めたいです。菅澤選手や他選手にしても、若手の活躍はチームにとって盛上げになりますし、次にどういったメンバーで臨むか悩ませてくれます。次のフランス戦、全力をあげて戦います。宇津木瑠美 選手(モンペリエHSC)
一昨日行われた「フランス対ポルトガル」を観ていて、90分間フランスに決定機を作らせていなかったので、集中力を切らさず、焦らずにいこうという話をチーム内でしていました。CKからのこぼれを川村選手が決めてくれて、前半のうちに点をとれたのは大きかったです。90分間同じようなリズムでハードワークするのは難しいので、裏を狙いつつ、足元も狙ってアクセントをつけながらプレーすることを心がけました。横山久美 選手(長野パルセイロ・レディースAC)
前半は全然できなくて、ハーフタイムでもっと仕掛けていけと声をかけられ、シュートを打ちにいきました。ゴールの場面は得意の角度で、得意のパターン。打った瞬間に、いい感触がありました。ピッチに立つ以上、代表という名の11人。その11人しか出られない場所に出させてもらいました。責任を感じ、またプレッシャーを自分に感じてプレーしました。得点という結果は出ましたが、まだまだこれからです。仕掛けられる部分で消極的になってしまったり、守備の部分でもだめな部分が多く、課題も見えました。修正していきたいです。田中明日菜 選手(INAC神戸レオネッサ)
一戦目から全員を入れ替えてフレッシュなメンバーだったので、自分たちができることをやろうと、みんなで声を掛けあって協力してプレーしました。ディフェンス陣としては、FWが前からプレスをかけにいったら自分たちもついていって、ラインの上げ下げを4人で合わせて、福元選手と一緒に守りました。立ち上がりは強風と選手同士の距離感の影響もあってうまくいきませんでしたが、後半は修正できたと思います。攻撃面では、裏への動き出しへの意識が強く、ややロングボール頼りになりすぎた部分もありますが、3得点できたことは良かったです。次、フランスに勝って、絶対に決勝に行きたいです。
なでしこジャパン 1-3 フランス女子代表
(前半1-0)2015年3月9日(月) キックオフ 14:10(現地時間) 試合時間 90分(45分ハーフ)
Bela Vista Municipal Stadium(ポルトガル/パルシャル)〜スターティングメンバー〜
海堀あゆみ
近賀ゆかり、熊谷紗希、有吉佐織、川村優理
宮間あや、川澄奈穂美、大野忍、宇津木瑠美
大儀見優季、菅澤優衣香〜控えメンバー〜
福元美穂、山根恵里奈
岩清水梓、鮫島彩、上尾野辺めぐみ、田中明日菜
阪口夢穂、安藤梢、上辻佑実、横山久美、
永里亜紗乃
高瀬愛実〜得点経過〜
43分 川澄奈穂美(なでしこジャパン)
52分 Gaetane Thiney(フランス)
70分 Eugenie Le Sommer(フランス)
85分 Gaetane Thiney(フランス)〜選手交代〜
60分 大野忍 → 安藤梢
60分 宇津木瑠美 → 阪口夢穂
80分 川村優理 → 田中明日菜
80分 近賀ゆかり → 鮫島彩
80分 菅澤優衣香 → 瀬愛実〜マッチポレポート〜 上位進出のためには勝利することが条件となる日本は、初戦のデンマーク戦のメンバーをベースに、DFラインに有吉選手、川村選手、中盤に宇津木選手、前線に菅澤選手を配置して試合をスタートします。フランスは、ボールを奪うと素早く前へと攻撃を展開し、シュートを放ってきましたが、日本はこれを決定的なチャンスとはさせません。逆に43分、日本は大儀見選手のパスを菅澤選手が落とし、これを川澄選手が決めて先制に成功。ワンチャンスをものにし、リードしたまま前半を折り返します。
しかし後半に入り52分、ペナルティエリア内でフランスの選手を倒したと判定され、フランスにPKが与えられます。これを決められ、試合は振り出しに。互いにリードを狙うなか、70分にフランスが中盤でボールを奪うとLe Sommer選手が裏へ抜け出しシュート。これが決まり、逆転を許します。さらには85分、奪われたボールをThiney選手に持ち込まれ、3点目。このまま試合は終了し、日本はグループCを3位で終えました。
その後の他会場での結果により、日本は勝ち点でAグループ3位のブラジル(勝ち点4)、Bグループ3位のスイス(勝ち点4)を上回ることができず、9/10位決定戦にまわることになりました。順位決定戦は11日(水)12:15キックオフ(現地時間)、対戦相手はアイスランドです。
〜試合後のコメント〜
佐々木則夫 監督
フランスという素晴らしい相手に対し、我々が現時点で何ができるかを見極められる一戦にしたいと考えていました。チームのプレー・フィジカル・ゲームコンディションがまだ出来上がっていない中で、後半こそ運動量、集中力がともに低下しましたが、前半の45分はできた部分もありましたし、ある程度の手応えを感じています。相手にチャンスを与えたのは、ロングボールと我々のミスで、これは改善の余地が十分あります。国内リーグの選手たちはまだ試合期に入っていませんが、ワールドカップまでの数ヶ月のあいだに状態を上げていけば、フランスに食いつける力を選手たちは持っていると思っています。結果が出なかったことは反省していますが、今後に向けて考える要因があることを前向きに捉えています。大儀見優季 選手(VfLヴォルフスブルク)
前半はいいリズムでしたが、後半に入って意識が少し引き気味になってしまい、そのリズムを立て直すことができませんでした。チームとして時間帯によってどういう戦い方をするのか、それを共有しきれていなかったからですが、これはワールドカップまでの時間のなかで修正できるポイントです。攻撃においては、ラストパスにいく手前で奪われてしまいイメージが合わなかったシーン、イメージが合っていてもパスミスによって合わなかったシーン、両方がありました。まったく崩しきれなかった、という感触ではなかったです。熊谷紗希 選手(オリンピック・リヨン)
前半は自分たちのリズムでできる時間帯が多かったですが、3失点してしまったことは現状だと捉えています。ゴール前の球際や局面において、もっと激しくいき、予測ももっとしっかりしなくてはいけませんでした。自分たちが何ができていないのかを考え、ワールドカップまでの3ヶ月を決して無駄にしないよう、しっかりつなげていきたいと思います。宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
結果は今の実力ですし、1-3を深刻に受け止めています。ただ、前半に出来ていた部分もありましたし、それをふくらませていきたいです。工夫すれば、勝てない試合ではなかったと思います。ワールドカップに向けて、チーム一丸とならなければいけない時期です。もっと危機感を持ってやっていかなければいけないですし、この敗戦をつなげたいです。海堀あゆみ 選手(INAC神戸レオネッサ)
前半は相手のプレッシャーも少なく、ボールを動かすことができましたが、後半に入ってミスから崩されてしまいました。ビデオを見て、またピッチ上で、しっかり修正していきたいです。フランスはパワーもスピードもあり、シュートの意識も高かったです。ただ今日は、相手というよりも、自分たちのボールの失い方が良くなかった。リスクマネジメントの部分で、どうプレーするかをはっきりさせていきたいと思います。
なでしこジャパン 2-0 アイスランド女子代表
(前半0-0)2015年3月11日(水) キックオフ 12:15 試合時間 90分(45分X2)
Algarve Stadium(ポルトガル/アルガルベ)〜スターティングメンバー〜
福元美穂
有吉佐織、岩清水梓、上尾野辺めぐみ、田中明日菜
鮫島彩、阪口夢穂、上辻佑実、永里亜紗乃
安藤梢、高瀬愛実〜控えメンバー〜
海堀あゆみ、山根絵里奈
近賀ゆかり、熊谷紗希、川村優理
宮間あや、川澄奈穂美、大野忍、宇津木瑠美
大儀見優季、菅澤優衣香〜得点経過〜
47分 宮間あや(なでしこジャパン)
59分 宮間あや(なでしこジャパン)〜選手交代〜
HT 永里亜紗乃 → 宮間あや
HT 瀬愛実 → 大儀見優季
HT 上辻佑実 → 宇津木瑠美
75分 安藤梢 → 大野忍
75分 上尾野辺めぐみ → 菅澤優衣香
登録外:横山久美〜マッチポレポート〜 アルガルベカップ2015を締めくくる一戦は、過去に一度も対戦したことのないアイスランド。フランス戦のメンバーからがらりと変わり、ディフェンスラインには有吉・岩清水・田中・上尾野辺の4選手、中盤に上辻選手と阪口選手、左右のサイドハーフに永里選手と鮫島選手が、前線は瀬選手と安藤選手が並びました。立ち上がりから、日本はボールを動かしながら攻撃の糸口を探していきます。クロスや中に切れ込む動きなどであと一歩まで迫りますが、決定的なチャンスに結びつきません。40分にはパスをつないで相手を揺さぶり、上尾野辺選手がシュートを打ちますが惜しくも決まらず。さらにこぼれたところを有吉選手、永里選手が狙っていきますが、これもネットを揺らすには至りません。
後半から、佐々木監督が試合前に伝えていた通り、システムと配置を変えて臨みます。試合が動いたのはその直後。後半から入った宇津木選手のクロスに宮間選手があわせて先制点を得るとさらに10分後、上尾野辺選手のクロスを再び宮間選手が決め、追加点を奪います。その後も、途中から入った大野選手や大儀見選手が連動した動きで相手ゴールに迫りますが、得点にはならず、2-0で試合終了。日本は5度目の出場となる本大会を9位で終えました。
4試合を戦って、多くの課題があぶりだされた今遠征。同時に、最終戦では「みんな、楽しそうにやってた」と鮫島選手が言うように、苦しい試合を経たことで、最後に互いの選手の良さを再確認できた一面もありました。
FIFA女子ワールドカップまで残り3ヶ月。各所属クラブに戻り、代表チームでの課題を感じながら、それぞれの場所でプレーの質を向上させていきます。再び集まるのは5月。ワールドカップのメンバーが発表されたあと、5月24日(日)には香川でニュージーランドと、28日(木)には長野でイタリアと対戦し、カナダへと向かいます。
〜試合後のコメント〜
佐々木則夫監督
前半は、今大会で出場時間の少なかった選手たちをメインに戦いました。ワールドカップの最終メンバーに向けた選考という要素もあり、選手たちは緊張したなかでもよくやってくれました。後半からの配置は、試合前から伝えていたもので、阪口選手と宇津木選手がダブルボランチでボールを展開し、宮間選手がより攻撃的な位置に入りました。イメージ通りにやってくれ、うまく機能させてくれました。今後チームを作るうえで、この試みは非常にいい参考になったと思います。またアイスランドが守備でよくアプローチをしてくるチームだったことで、我々にとって成長できる試合になりました。今大会の課題として出た守備面やパスのつながりにおいて、この3ヶ月でどう質を上げていくべきなのか、解散前のミーティングで確認し、選手たちと共有するつもりです。6月のFIFA女子ワールドカップに向けて、失敗を重ねながら、この先の方向性が見えてきました。理想だけに走らず、現実的に相手の出方を見て試合の流れを感じながら戦うことも大事です。スタミナ、コンディションを上げていき、予選リーグの1位通過、そしてベスト4以上を狙うためのいい準備をしていくつもりですし、その兆しはある、と感じています。
阪口夢穂 選手(日テレ・ベレーザ)
前半は相手が前から来なかったのでボールを動かすことができましたが、後半は前に来るようになり、カウンターの対応もあったのできつかったです。前半の課題としては、みんなの距離感が良くなくて効果的なパスが少なかったこと。逆に後半からはシステムを変えて中盤の枚数が増えたことにより、パスコースが増え、サイドだけでなく中から攻撃できるようになったのが良かったです。攻撃の幅も増えたと感じました。9位という結果は悔しいですし、情けないです。ただいろんな選手が出たり、システムを試すこともできた大会でした。この結果がこの時期でよかった、とあとから感じられるようにしたいです。それぞれのクラブに帰っても、海外の選手と戦えるようなイメージで準備をしていきます。公私ともに、チームに貢献できるようにがんばります。宇津木瑠美 選手(モンペリエHSC/フランス)
前半は0-0で得点こそ入りませんでしたが、ベンチから見ていてタイミングは悪くないと思っていたので、直接得点につながるようなプレーをしよう、と試合に入りました。外から見ていたからこそ、後半のプレーに活かせたと思います。前の選手たちだけではなくて2列目、3列目も絡んで、シュートする選手がゴールに向かっていく動きができるようなプレーがしたいですし、バリエーションも増やしていきたいです。自分たちのやりたいことを持ちつつ、相手が嫌がることをもう少し探しながらやっていきたいと思います。大儀見優季 選手(VfLウォルフスブルク/ドイツ)
前半もいいリズムで試合を運べていましたし、決定的なチャンスを、と思って試合に入りました。配置を変えたことで、全体的に前に行く時間帯を作れましたし、攻撃のいいイメージを持つことができました。バリエーションも増えますし、それぞれの良さが引き出せた後半だったと思います。対戦相手のレベルが上がっても、同じことができるようにやっていきたいです。今大会で出た課題の一つは試合への入り方、そして体力的、精神的にも90分を通して耐える力。より心身の調和を高めていかなければいけないですし、各々が上げていける部分でもあります。チームとして、個人としての課題が見つかり、ここからはいかに修正していくかにかかっています。3ヶ月間いい準備をしてワールドカップを迎えたいです。有吉佐織 選手(日テレ・ベレーザ)
前半はボールを動かせていたけれど得点がなく、後半からメンバーと配置が変わったことで、早くFWに当てて、もう一つ高い位置でボールを動かすことができました。いいかたちで得点が決まって良かったです。左サイドとして、もう少し中央からボールを受けたり、もう少し高い位置で絡めれば、なお良かったと思います。フランスのようにここぞ、というときに枚数をかけてきたり、個の力があると、私たち選手の距離感が少しでも悪いとスペースを与えてしまいますし、プレッシャーもかけづらいものがあります。今日はその反省を踏まえてプレーし、ボールの出所をはっきりすることができました。いい守備ができれば、いい攻撃ができる。今後、対戦相手のレベルが上がってもできるようにしたいです。